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大学卒業後の進路の1つに、大学院があります。近年は、国際化や社会的ニーズの変化により、専門性を高めたい学部卒業生だけではなく、多くの社会人も進学するようになりました。
大学院にも種類がありますが、当記事では、学部を持つ一般的な大学院への進学を考える際に知っておきたい、メリットとデメリットについてご紹介します。
もくじ
大学院の種類
大学院は、簡単に言えば、大学で学んだ知識や理論をもとに、それらを応用した専門性の高い研究を行うところです。運営方法や学び方などによっていくつかの種類がありますが、主に2つに大別されます。
学部を持つ一般的な大学院
基礎となる学部組織があり、その上位機関としてある大学院です。研究者養成に主眼が置かれています。大学院は、一般的に修士課程(博士前期課程)、博士課程(博士後期課程)に分かれています。
専門職大学院
特定分野での専門的な能力を磨き、実務分野で活躍できる「高度専門職業人」の養成を目的とした大学院です。例えば、財務会計のプロを目指す会計大学院や、専門性の高い教員を養成する教職大学院等があります。
修士課程と博士課程の違いは?
学部を持つ大学院では、修士課程と博士課程の2つがあり、これらの課程は大学院の階級のようなものです。
修士課程では、思考を深め、専攻分野での研究能力を磨き、専門性を求められる職業で活躍できる人材を育成することを目的としています。
修士課程に進学するには、学士の学位が必要で、大学を卒業していなければなりません。修了要件は、基本的に2年以上の在学と30単位以上の修得です。さらに必要な研究指導を受けて修士論文の審査と試験に合格することが条件です。修了すると「修士」の学位を取得することができます。
一方、博士課程の目的は主に研究者の養成です。博士課程に進学するには修士課程を修了し、修士の学位を取得している必要があります。博士課程の基本的な在学期間は3年以上です。さらに、必要な単位数の修得と研究指導を受けた上、博士論文の審査及び試験に合格することが主な条件となっています。
博士の学位を取るためには、大学院に5年以上在学することになります。研究者として大学などの研究機関で働く場合は、博士課程を修了していることが条件の場合が多くあります。