早期教育の種類と注意点を解説! ( 3 )

早期教育がもたらすデメリット

早期教育がもたらすデメリット
年齢に見合った教育ではなく、前倒しで上の年齢で行われるべき教育を受けるのが早期教育です。未成熟な脳を刺激して年齢よりも高いレベルの偏った学習内容を一方的にインプットする学習がメインとなるため、一般的な幼児教育で重視されている遊びや体験が不足することになります。

幼児教育はIQを高めるだけでなく学習への意欲や学ぶ姿勢、学ぶ楽しさを遊びや体験に興味や関心をもつことから引き出そうとするものです。早期教育によって自己肯定感が低下したり、自主性が欠如したりするなどの問題点も多く指摘されています。そこで。早期教育がもたらすデメリットについて考えてみます。

思考能力が伸ばせない可能性がある

早期教育は、脳がまだ柔軟な時期に刺激することで脳の働きを活性化することを重視するものです。3歳になるまでには感覚器官や脳が急激に発達することには間違いはありませんが、脳の神経細胞の膜が形づくられるだけで脳の機能自体が発達するものではないと言われています。

幼児期は遊びや豊かな体験を通して五感を使って感動したり、学んだりするのが一般的であり、それが将来の学習の基盤となります。脳が成熟しきっていない時期に特定の分野の情報を過剰にインプットすることで、小学校以降の学習で使用する脳の領域も使ってしまうのではないかという指摘があることも事実です。また、早期教育ではIQを高めるために機械的に質問に答えるパターン学習が多用されることによって、思考力が伸びない可能性もあると言われています。

一定の年齢になると差がなくなることもある

「伸びしろ」という言葉があります。まだ目標に達していない段階や技術や技能が完全ではなくラフな状態ではあるものの、その後十分に伸びる可能性があるということを示す言葉です。早期教育では、早い段階で脳を刺激し本来その年齢では使用しない脳の領域を最大限に活用します。確かに頭の回転はよくなりますが、脳の機能が他の子供よりも高まるわけではありません。

就学前に行われる早期教育によって、入学後しばらくは他の子供に比べて能力の高さが目立つこととなりますが、高学年になるとそれほど差がつかなくなることもあります。また、中学校で思春期に入るとそれまで親に一方的にやらされてきた学習に意味を感じなくなって悩んでしまうことも考えられます。

受け身がちになる可能性がある

早期教育では独自のメソッドや教材が用意されていてそれを使ったパターン学習がメインとなることがあります。決められた時間内にいかに多くの正解を導き出すかということだけを重視するようになり、一方的で機械的な回答に偏ってしまうことが考えられます。混沌とした社会を生き抜くためには、自ら課題をもち、それを解決するために履修した知識や技術、技能を応用することが求められます。

与えられたものだけを解くことに終始することが多い早期教育では、受け身がち、指示待ちになりやすく創造性や社会性などが身につきにくくなるという指摘もあります。さらに、集団で学習するというプロセスに欠けるため、コミュニケーション能力や人間性が欠如するという問題も考えられます。

まとめ:子供にとって良い教育を受けさせよう

子供にとって良い教育を受けさせよう
早期教育は、脳が柔軟でさまざまなことをスポンジのように吸収しやすい幼児期に行うことで脳の働きを活性化させ、IQを高めたり、特定分野の技術や能力を伸ばしたりすることをねらいとするものです。早い時期に子供の才能を開花させるためにはぴったりの教育と言えますが、デメリットがあることも指摘されています。

一方的に親が与えた教育に嫌気がさしてしまう時期も必ず訪れるため、子供自身が興味関心をもったことや友人との遊び、家族での豊かな体験などを通して豊かに学ぶことを重視するべきです。それらはすべて将来の学習の基礎ややる気のきっかけとなることで、教育にいい影響を与えることになるでしょう。

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cocoiro編集部

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