幼児教育で英語を習わせるメリット
言語を習得するのなら早ければ早い方がいいと言われます。これは、人間の脳が8歳~13歳で発達を停止してしまうことによるもので、特に言語能力に関してはそれが顕著に表れます。この時期を過ぎると新しい知識を習得することが徐々に難しくなり、特に言語習得には時間を要するようになります。
また、耳が感覚器官として完成されるのは3歳頃とされており、幼児期は大人には聞き分けられない発音を聞きとったり、耳から入った言葉をそのまま口に出したりすることができる黄金期であるとも言われています。そこで、幼児教育で英語を習わせるメリットについて説明します。
英語の授業がスムーズに受けられる
受験英語はできても実際の英会話はできないと指摘されることが多い日本人。根本的な英語教育が見直され、理解する英語から使える英語への変換が図られようとしています。中学校に入ってから英語を履修することが当たり前の時代とは違い、現在では小学校高学年に外国語活動が設定されています。
2020年からは小学校高学年に教科としての英語が登場し、外国語活動は中学年へと前倒しされることが決まっています。幼児教育で早期に英語に取り組むことによって、こうした英語教育の前倒しにも柔軟に対応することができ、授業もスムーズに受けることができます。
大人よりも英語の音が聞き分けられる
幼児期は英語耳になれる最適な時期であり黄金期であるともいわれています。人間の耳は9歳~10歳くらいになると音を聞き取り発音する能力がピークを迎えるとされており「臨界期」と呼ばれています。この頃までに英語教育を受ければ、先入観なく正確に英語を聞きとったり話したりすることができるようになります。
日本語と英語には共通点がほとんどなく日本人にとって英語は習得しにくい言語です。日本語にはラ行しかありませんが、英語では同じような発音でもR、Lの違いがあります。大人になってからではなかなか聞き分けができないものであっても、幼児期に習得することによって明確に聞き分けられるようになります。
異文化コミュニケーションに役立つ
幼児向けの英語教材には、子供の興味関心を高めるために人気のキャラクターなどを使うとともに日常生活のなかで使用する英語が頻繁に出てきます。日本とは全く異なる欧米人の生活や行事などに触れることができ、知らない間に異文化を理解することができるでしょう。
英語に自信がつくと外国人と話してみたくなるものです。幼児期の英語教育が外国人とコミュニケーションを図るために有効となり、物おじせずに話しかけられるようになります。また、日本人が苦手とする豊かな顔の表情やジェスチャーなどの非言語とよばれるコミュニケーションも自然にできるようになるでしょう。