高専で使う教科書
高専の数学と高校の数学では、使用する教科書が異なります。高校の数学の教科書は東京書籍、実教出版、数研出版など高校によって使う教科書が違います。一方、高専のほとんどは大日本図書の教科書を使っています。大日本図書が出版している教科書をご紹介します。
はじめて学ぶベクトル空間(大日本図書)
線形代数の授業を終えた学生を対象とした教科書です。大学編入試験で必要なベクトル空間について学びます。
目次は下記のとおりです。
- 1章:ベクトル・行列・行列式
- 2章:数ベクトル空間
- 3章:線型変換と線形写像
- 4章:部分空間
- 5章:いろいろなベクトル空間
参考
新基礎数学(大日本図書)
目次:
- 1章:数と式の計算
- 2章:方程式と不等式
- 3章:関数とグラフ
- 4章:指数関数と対数関数
- 5章:三角関数
- 6章:図形と式
- 7章:場合の数と数列
参考
新線形代数(大日本図書)
目次:
- 1章:ベクトル
- 2章:行列
- 3章:行列式
- 4章:行列の応用
参考
新微分積分I(大日本図書)
目次:
- 1章:微分法
- 2章:微分の応用
- 3章:積分法
- 4章:積分の応用
参考
新微分積分II(大日本図書)
目次:
- 1章:関数の展開
- 2章:偏微分
- 3章:重積分
- 4章:微分方程式
参考
新確率統計(大日本図書)
- 1章:確率
- 2章:データの整理
- 3章:確率分布
- 4章:推定と検定
参考
新応用数学(大日本図書)
- 1章:ベクトル解析
- 2章:ラプラス変換
- 3章:フーリエ解析
- 4章:複素関数
参考
高専の卒業後の進路は安定している
中学生のお子さんが高専・高校どちらに進学するか検討している方もいるでしょう。特に高専の卒業後の進路が気になる方もいるかもしれません。高専の卒業後の進路についてくわしく見ていきましょう。
高い就職率
高専を卒業して就職を希望する学生の就職率はほぼ100%です。
(参照元:KOSEN National Institute of Technology|独立行政法人国立高等専門学校機構,P16)
平成26~30年にかけて就職率が99%以上という結果となっています。一方、文部科学省の調査によると、平成31年度の高等学校卒業生の就職希望者の就職率は98.2%という結果です。
高校よりも高専の方が就職率が高いということが分かります。
大学へ進学することも可能
高専の卒業後に大学へ編入する学生、専攻科に進学する学生は約4割です。編入先の大学は東京大学、九州大学、名古屋大学など偏差値の高い大学に編入する学生もいます。
(参照元:KOSEN National Institute of Technology|独立行政法人国立高等専門学校機構,P17)
進学希望者の進学率は約97%で希望者のほとんどが進学しています。就職と進学どちらもほぼ100%卒業後の進路希望がかなっているといえるでしょう。
まとめ
高専の数学は、高校に比べ授業の進むスピードが速いです。高専3年生の授業では、大学1年生で学ぶレベルの数学を勉強します。したがって、学年が上がるにつれて数学の授業も難しくなっていくでしょう。一方、高専の卒業後の進路は就職率・進学率ともにほぼ100%です。授業のスピードが速く、頭を悩ませるかもしれませんが、高専は企業や大学から高く評価されているので満足のいく進路に進めるでしょう。
参考
高専数学と高校数学の違い【高専】の数学のレベルはどれくらい?|高専に合格する為の入試対策情報
【高専】の数学のレベルはどれくらい?|一般の学校より難しい高専数学|もしだい.com
留年が多いって本当?高専で留年しないためにやっておきたいこと|cocoiro
高専と高校の違いは?入試の難易度や学校生活、将来の進路を比較|cocoiro