高専と高校の違いは?入試の難易度や学校生活、将来の進路を比較

中学生のお子さんの進学先として、高専(高等専門学校)を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。一方で、高専と高校の違いを具体的にイメージできない方もいるかもしれません。そこで今回は、高専と高校を比較しながら、授業内容や学校生活、女子学生の割合、進路などについてご紹介していきます。

高専と高校は何が違う?

平成30年度 学校基本調査(高等教育機関)|文部科学省」によると高専の入学者数は毎年およそ1万人、15歳人口の約1%となっています。この数字からも、高校に比べて高専に通う学生がとても少ないことが分かります。

まずは高専の制度とカリキュラムに焦点を当てて、高校との違いを見ていきましょう。

高専は大学と同じ高等教育機関

高専は高校と同様に、中学校の卒業者を対象とした学校となります。

高校と異なるのはその位置付けです。高校が(後期)中等教育機関であるのに対して、高専は大学や短大と同じ高等教育機関に位置付けられます。

実践的な専門教育が特徴で、即戦力となる技術者・エンジニアを育てることを目的としています。

5年間の一貫教育

高専と高校で大きく異なるのが修業年限です。高校が入学から卒業までを3年と定めているのに対して、高専では5年間の一貫教育が行われます。

「本科」と呼ばれる5年間の教育課程を修了後、さらに専門知識・技術を深めたいと考える学生のために2年間の「専攻科」が設置されています。

本科の卒業生は準学士を称することができ、専攻科の卒業生は所定の条件を満たすことで学士の学位を取得できます。
また、高専で行われる授業は「一般教育」と「専門教育」に分かれています。それぞれの比率はおよそ50%です。

低学年の頃は授業全体に占める一般教育の比率が高く、学年が進むごとに専門教育の比率が上がっていくカリキュラムとなっています。

一般教育は国語や数学、英語などで、一般的な高校で学ぶ内容と大きく変わりません。

一方の専門教育は、高校にはない高専独自のものです。機械系、電気・電子系、情報系、化学・生物系など、各学生が所属する専門学科に応じた授業が行われます。いずれも実験・実技などの体験に重点を置いた内容です。

また、高専では、一般的な高校にはない卒業研究とそれに基づいた卒業論文の作成も行われます。その中からは学会での発表に値するレベルの研究も生まれています。

教員の多くは修士・博士号取得者

授業を担当する教員についても高専と高校では違いがあります。

高校の教員は基本的に教員免許の取得が求められますが、高専の教員にはその必要がありません。

高専で教鞭をとる教員のほとんどが、修士号または博士号の学位を持っており、各領域における高度な知識を持つ専門家です。また、各高専には、教授や准教授を置くことも義務付けられています。