学齢別「人権」をテーマにした作文の書き方とは?お役立ち情報も公開 - cocoiro(ココイロ) - Page 3

人権作文でおすすめのテーマ8選

人権を題材とした作文のおすすめのテーマは次の8つです。

世の中で起きている出来事をテーマに選ぶと、構成案から執筆までスムーズに事が運びます。

いじめ問題

いじめは、今も昔も人権問題の代表的なテーマとして挙げられています。近年のインターネットの普及に伴い、LINEを使ったグループでの強制退会や不愉快な発言はストレスを与え、人権侵害にもつながっています。

また、2011年3月に発生した東日本大震災による福島第一原発事故を受け、避難した被災者を差別するいじめも発生。実際に、被災した子供が通っている学校で「放射能がうつる」などと揶揄され、不登校になった事例もあります。

障害者問題

障害の有無に関係なく、「多様性を受け入れる」というムーブメントに力を入れています。

2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴い、国内の施設でもユニバーサル仕様が増えているものの、障害のある人が職場で差別待遇を受けたり、車いすを理由に店舗サービスの利用を拒否されたりする事例も発生しています。

外出先で不便を強いられている障害者の事例もネット上に掲載されているので、チェックしてみてはいかがでしょうか。

LGBT問題

近年、日本でも渋谷区をはじめとする自治体が、男女の人権平等と並行して、性的少数者の人権を尊重する社会作りに取り組んでいます。加えて、学校や企業でもLGBTに関する知識を深める機会を設けています。

しかしながら、「自分は同性愛者」「自分は男として生まれたけれど心は女である」などとカミングアウトすると学校や職場で白い目で見られてしまうケースも。就活の面接でLGBTを理由に不採用になった人もいるそうです。

ハラスメント問題

ニュースでもよく取り上げられているハラスメント問題も人権侵害につながっています。特に権力を利用した職場でのパワーハラスメントは社会問題とされ、休暇を取れなくするなど労働者の権利を奪っているケースもあります。妊娠中の社員に無理難題を押しつけるのもハラスメントの一つであり、「マタニティ・ハラスメント」と言われています。

環境問題

工場の大気汚染は、環境問題だけでなく人権問題としても考えるべき問題です。工場の周辺に住む人たちの健康をむしばむこともあり、「当たり前の日常生活」を奪い人々を不平等にしています。

高齢者問題

高齢者が家庭・施設・病院などで劣悪な扱いを受けるのも人権侵害の一つです。

日本では年々高齢化が進み、働く意欲のある高齢者も増えていますが、年齢を理由に不採用になるという事例も実際にあります。

人種差別問題

近年のグローバル化の流れに伴い、日本でも外国にルーツを持つ人が増えています。見た目だけで判断され、それがときには差別問題へと発展するケースも。一部の学校では「髪の毛を黒くする」という校則を掲げ、話題となりました。

インターネットを通じた人権侵害問題

近年、不特性多数の人たちが匿名で書き込めるサイトやSNSで、ある特定の人を中傷するという人権侵害が浮き彫りとなっています。これらは社会問題として挙げられており、日本でもよく見られます。

例えば、韓国の芸能界ではインターネットを通じた人権侵害が相次いで発生し、被害を受けた芸能人が精神的に追い込まれるというニュースが報じられています。

まとめ

「人権」をテーマにした作文は、学年が上がるほど豊富な語彙力・表現力・質が重視されます。冒頭から引きつけインパクトを与えないと読む側が離脱する可能性もあるので、しっかり考える必要があります。

また、作文に行き詰まったときは、テーマとしている人権問題に詳しい人から話を聞いたり、本やネットで調べたりすると良いでしょう。

「人権」に関するテーマは、いじめやハラスメントなどさまざまです。その中から自分が書きやすいと感じたものを選んで取り組みましょう。

参考

人権とはなんですか|神奈川県人権啓発活動ネットワーク協議会

知ってほしい 私たちの本音 外国人“依存”ニッポン|NHKオンライン

オリジナルの比喩で、表現力のある作文に激変――“それ” は “ほかの何” に見えるのか?|こどもまなび☆ラボ

「人殺しは死ね」デマと闘った18年 スマイリーキクチ|朝日新聞デジタル

人権啓発講演会「インターネットと人とのかかわり合い~突然、僕は殺人犯にされた~スマイリーキクチ氏」| 海老名市 HUG HUG えびな

伊藤詩織さんの「勝訴」になぜ世界は騒ぐのか|災害・事件・裁判|東洋経済オンライン

スマイリーキクチ、伊藤詩織さんのセカンドレイプ「法的措置検討」の意思に「面白半分で人格や存在を否定し、人権を弄んだ者はそれなりの覚悟と代償を払うべき」|スポーツ報知

絶えぬ震災いじめ 6割超が不快な経験|日本経済新聞

高齢者・障害者に対する人権侵害をなくそう | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン

LGBT|法務省人権擁護局

区内事業所におけるLGBTの取組み推進を後押し「しぶやレインボー宣言」POPを交付します|渋谷区公式サイト

ハラスメントに関する人権問題について|鳥取市

公害の経験から学ぶ人権教育をーー 大阪・あおぞら財団の取り組み|ヒューライツ大阪

相次ぐ韓国の芸能人自殺 日本と韓国との差は何か (1/2ページ)| zakzak

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オダルミコ

都内在住のライター。子育て・教育・ライフスタイル・働き方を中心に心をこめて執筆をしています。ライティングを通して、知識が増え、視野が広がることに生きがいを感じています。プライベートではティーンエイジャーの娘と息子の母です。