「人権」という難解かつ多岐にわたるテーマを題材とした作文を書く場合、どのようなテーマを選び、書き始めれば良いか迷うという人もいることでしょう。
こちらの記事では書き方のポイントだけでなく、「人権」にまつわるおすすめのテーマや参考になる書籍など、作文を書く上で役に立つ情報を紹介していきましょう。
もくじ
人権とは
「人権」とは、性別や国籍を問わず、すべての人たちが生活する上で生命と自由を確保するとともに、それぞれの幸福を追求し人間が人間らしく生きる、生まれながらに持っている権利のことを指します。
【学齢別】「人権」をテーマにした作文の書き方のポイント
「人権」をテーマにした作文の書き方は、年齢によっても違いがあります。こちらでは、作文の書き方のポイントを紹介していきましょう。
小学生
近年では、小学生の高学年くらいになると人権の知識に触れる機会が増えています。ネットの掲示板でアドバイスを求めるというケースも。
小学生の場合、中学生や高校生と比べると経験値や語彙力が少ないため、表現も稚拙な部分が少なくありません。そのため、自分が体験した「人権」に関するエピソードと関連づけた内容にするのがポイントです。
結論は読み手のことを想定しながら、実際に自分がどのように感じたかを分かりやすい言葉でまとめていきましょう。
中学生
中学生になると語彙力が増えるとともに、文章を作成する能力もアップします。そのため、作文のジャンルを問わず、読む側が求めるハードルも上がる傾向です。
起承転結に関しては、ボリュームと質が肝心です。特に「起」にあたる部分は、文字数が多くかつくどい表現が多いと印象が薄れてしまい、読み手が離脱する可能性もありますので、簡潔かつインパクトのある表現を考えていきましょう。
「承」では、自分がどのような経験をしたかを具体的に書くことを推奨していますが、どうしても書けない場合は、「大学教授の父が、人権問題にまつわる講義をした」など、家族や身の回りにいる人にまつわる内容を盛り込むと良いかもしれません。
「転」の部分に関しては、「起」と「承」の内容から自分の考えや思いを提起。最後に「結」の部分では、これからのアクションにつながるようなクロージングで仕上げます。
高校生
高校生にもなれば、これまでの学校生活や実生活で何らかの「人権」問題に触れることがあったはずです。例えば、いじめによる差別や男女差別、原発事故による避難者へ向けた震災による差別などです(※詳細は後述)。
高校生の「人権」をテーマにした作文の書き方は、前述の中学生と同様「起承転結」が基本ですが、読み手側は書く側が「人権」で挙げたテーマに関して知識があるかを重要視し、評価する傾向です。問題提起・理由づけ・自分の思いや考えを、より相手に伝わるよう質の高い文章にブラッシュアップしていきましょう。
また、有名ジャーナリストがSNSを通じて国内外の人権に関する問題を訴えています。パソコンでもスマートフォンでも人権問題に関するヒントは見つかるので、チェックしてみてはいかがでしょうか。