子供の成長の中で大切になってくるのが「思考力」。昨今では思考力が学校教育の中でも特に重要視されていて、「考える力」というものを育てるためのカリキュラムなども組まれるようになっています。では具体的に思考力とはどのようなものでどのように育まれるものなのでしょうか。
もくじ
幼児の「考える力」を育てる家庭での取り組み
子供の考える力を鍛えるには、家庭での取り組みが重要です。「鍛える」というと少し厳しい印象を持ってしまいがちですが、「育てる、育む」と考えてみましょう。これは親の接し方がとても重要になり、毎日の生活を通して少しずつ実践することが大切です。
五感を使った体験をさせる
幼児は日々成長していきます。いろんなことを経験してそれをぐんぐん吸収していきます。ものを見る・音楽を聴く・においを嗅ぐ・味わう・手で触れるというように、これらの行動で感じたことはすべて、脳に良い刺激を与えてくれます。五感によってさまざまな情報を得ることで、自然と考える力が鍛えられます。
お手伝いを積極的にさせる
幼児でもある程度大きくなったらお手伝いをさせましょう。家庭のなかには幼児でもできるお手伝いはたくさんあります。幼児はできることが限られますが、例えば洗濯物をたたんだり、タンスにしまったりというくらいなら意外に簡単です。掃除や食事の準備や後片づけなど、簡単なことから始めてみてください。
子供の話をじっくり聞く
子供が何か話したがっているときは、じっくり聞いてあげることが大切です。親が忙しいと、後回しにしたり、適当にあしらったりしてしまいがちです。しかし、話をするときは親も頭のなかで考えをまとめてから子供に話すようにしましょう。幼児ではまだうまくできないこともあります。でもたくさん話をする機会があると考えながら話す力が自然に身につきます。
絵本の読み聞かせをする
絵本は子供の考える力を鍛えるのに役立ちます。読み聞かせをするときは、感情を入れて演じるようにすると、子供は声の強弱と絵を見て、物語の状況が想像しやすくなります。想像しながら考えるので、絵本の読み聞かせは高い効果が期待できます。