ウェクスラー式知能検査を受検するメリット
ウェクスラー式知能検査を受けることで、子供・大人それぞれ3つのメリットを得ることができます。知能検査は、判定を受けることが目的ではなく、判定結果を今後の生活にどう生かすかが大切です。ですから、メリットを理解してから受検することをおすすめします!
自分が得意な分野を知ることができる
ウェクスラー式知能テストの特徴は、知能指数全体を測るだけでなく、指標ごとの知能指数を知ることができる点です。例えば、知覚推理が高ければ、目で見た情報を理解し、情報を関連付ける力が高いと分かります。小学校では、理科や社会などの図やグラフを読み取るのが得意だと考えることができるでしょう。
自分に合った学習方法を知ることができる
自分の得意なことや苦手なことが分かれば、自分に合った学習方法を考えることもできます。言葉を覚えることを例に考えると、イラストとセットで覚えた方が覚えやすい人もいれば、文字や言葉で詳しく説明された方が覚えやすい人もいます。これは、知覚推理が得意か、言語理解が得意かによると考えられます。
逆に、ワーキングメモリーが低く、忘れっぽいという人は、それを自覚することでこまめにメモを取ったり、アラートをかける習慣をつけるなど、対策をすることができます。
自分に合った仕事・職業を見つけることができる
自分が得意なこと、苦手なことが分かれば、それをもとに仕事や職業へとつなげていくこともできます。例えば、処理速度の指標が高ければ、事務系の仕事などが向いているかもしれません。言語理解の指標が高ければ、何かを書く仕事や編集する仕事が向いているかもしれません。このように、自分の得意を把握することで、それを生かせる仕事を見つけることにもつながっていきます。
ウェクスラー式知能検査を受検するには
ウェクスラー式知能検査は、医療機関(精神科など)やクリニック、大学や公立学校などの教育機関で受けることができます。検査器具と検査をする専門家が必要です。小学校や中学校で担任の先生にすすめられて受ける場合は無料ですが、個人で受ける場合は有料です。
医師のすすめによって病院で受ける場合は、保険が適用されるため1,350円で受けることができます(報告書などの作成費は別)。クリニックで受ける場合は保険が適用されないため、およそ1万5千~2万円ほど費用がかかるケースが多いです。
まとめ
ウェクスラー式知能検査は、幼児向け・児童向け・成人向けの3種類があり、項目ごとに知能を測ることができる検査です。検査を受けることで、得意不得意を知り、知能のバラツキを把握することができます。検査結果を生かすことができれば、お子さんに合った学習方法や、適切な接し方を知ることができます。お子さんのことを客観的に知るための1つの指標として、ウェクスラー式知能検査を受検してみてはいかがでしょうか。
参考
ウェクスラー式知能検査(WAIS、WISC)|埼玉県川口市のヒロクリニック心療内科