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中学校受験を始める前の大仕事が「塾選び」。「集団指導塾に子供が乗り気ではない」「家庭学習が難しいので、個人的に学力を上げてほしい」など、さまざまな要望から中学校受験を個人指導塾のみで行う可能性を考える親御さんもいらしゃるのではないでしょうか。当記事では、集団指導塾と個別指導塾の違いを踏まえて、個別指導塾のみで中学校受験をする場合の可能性を解説します。また中学校受験対策を行う個人指導塾をご紹介します。
もくじ
集団指導塾と個別指導塾の違い~我が子に向いているのは?
中学校受験が本格的に始まるのは一般的に新小学4年生、つまり小学3年生の2月からです。そのため、中学校受験勉強を志す場合は小学3年生の1月までに入塾手続きを行う必要があります。
集団での学習環境に慣れていない子や、これまで頑張ってきた習い事を続けながら塾に通いたい場合などは、多くの受験生が通う集団指導進学塾ではなく個別指導を検討する親御さんもいらっしゃるでしょう。
そこで、集団指導塾と個別指導塾の違いを理解するために、それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
集団指導塾のメリット・デメリット
まず、中学校受験進学塾の多くが採用している集団指導のメリットとデメリットは次のようになります。
【集団指導塾のメリット】
- 受験勉強開始から入試までの期間で学力が上がるように総合的に考えられたカリキュラムを組んでいるため、進度についていくことができれば目標に到達する。
- 同じ目標に向かって努力し励まし合える塾の友達ができるため、モチベーションが高く維持しやすい。
- 集団指導塾の講師は、採用時に模擬授業審査があるため、指導力の高い講師が安定してそろっている。
- 正社員として採用される講師は比較的離職しないため、塾への愛着が湧きやすい。
- 最新の受験情報が豊富で、面接対応や願書の書き方指導なども行う。
- 集団での学習環境に子供が慣れているため、全国模試や入試本番で本領を発揮しやすい。
- 個別指導塾に比べると、通塾費用が比較的安い。
【集団指導塾のデメリット】
- カリキュラム通りに授業が進むため、欠席してしまうと追いつくのに苦労する。
- 全教科の総合した成績によってクラス分けがあるため、苦手科目があってもハイレベルクラスに配属される場合があり、授業進度についていけなくなる可能性がある。
- 多くの塾生がいる中で、講師に質問しにくい。
- 講師が生徒一人一人の個性を把握しづらい。
- カリキュラムで定められた時期以外での入塾が難しい。
- 入塾に試験がある場合が多いため、入塾にも一定以上の基礎学力が必要とされる。
個別指導塾のメリット・デメリット
次に、個別指導塾のメリットとデメリットは次のようになります。
【個別指導塾のメリット】
- 子供の得意不得意に合わせて授業進度を決めることができるため、苦手科目を克服しやすい。
- 科目の比重を自分の学力に合わせて決められる。
- 授業に休んでもカリキュラムが進むことがないため、他の習い事と両立しやすい。
- 個別指導塾の講師は、たくさん採用する必要があるため模擬授業審査を実施しない場合が多く、講師の指導力に差がある。
- アルバイトやパートで採用される学生講師が多く、短期間で離職してしまう場合がある。
- 講師に落ち着いて質問することができるため、講師との信頼関係が築きやすい。
- 入塾時期を自由に決めることができる。
- 入塾試験がない場合が多い。
【個別指導塾のデメリット】
- カリキュラムの進度がペースダウンしやすく、目標に到達しない場合がある。
- 塾友達がいないため孤独になりやすく、モチベーションを高く維持するのが難しい。
- 集団での学習環境に子供が慣れていないため、全国模試や入試本番で本領を発揮できない場合がある。
- 集団指導に比べると、通塾費用が高額になりやすい。
集団指導に向いている子、向いていない子
集団指導塾と個別指導塾の違いを踏まえて、お子さんの性格が集団指導と個別指導のどちらに合っているのか考えてみましょう。
【集団指導に向いている子と個別指導に向いている子の性格チェックリスト】
集団指導に向いている子供の性格 | 個別指導に向いている子供の性格 |
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個別指導塾だけで中学校受験はできる?
個別指導塾の勉強だけで中学校受験をし、志望校に合格するのは、難しいという意見が大半です。その理由をご説明します。
中学校受験特有の学習を指導できる講師が少ない
中学校受験では小学校での学習範囲では習わない勉強が必要になるため、特殊な指導スキルが必要となります。そのため長時間の指導研修を受けた講師や、自分自身が中学受験を経験したという講師が、高い指導力を発揮することになります。
対して個別指導塾は運営上、極端に言えば、生徒の数だけ講師の人数が必要であるため、講師数を確保することが必要です。そのため、講師数確保を重視し、講師の指導力を上げることに塾の経営陣があまり熱心ではない場合が多く見られます。
講師間で中学校受験のノウハウやスキルを共有しにくい
集団指導塾で長期働く受験プロ講師たちは、カリキュラムを分担して子供たちを指導します。そのため、身につけたノウハウやスキルを、他の講師仲間と共有し高める機会を設けており、子供達に関わる講師全員で塾生の底力を上げるのにたけています。
対して個別指導塾の講師は、生徒との信頼関係は強くなりますが、科目ごとにカリキュラムの進度が異なるため、講師間の関係は独立している場合があります。よって、効果が講師一人の力に依存することとなり、偏った学習に陥ることがあります。
最新の中学校情報や受験傾向などを得にくい
集団指導の進学塾は、講師と経営以外にも受験情報やテスト作成するのに重点を置くチームを抱えており、最新の中学校情報や受験傾向分析にたけています。そこで得た情報を基に、塾側が受験生ごとに必要な志望校選びやフォローをしてくれます。
しかし、個別指導塾は担当講師が生徒の個性を熟知していますが、生徒に合う学校の最新情報などを調べて提示するチームがない塾が多いのが現状です。
授業料が比較的高く、家計の負担が大きい
中学校受験専門の個別指導塾に通う場合は、特殊な指導力を持った講師を自分専用に雇うことになるため、集団指導塾に比べて授業料が高額になります。中学校受験にかかる費用は集団塾では小学4~6年生の3年間で約218~321万円と言われており、個別指導塾にはさらに高額の塾代が必要となります。
参考
2019年12月3日執筆締め切りGinamy記事
「中学受験 塾 費用」の記事URLを貼付したいです。
ご検討お願いします。
子供の学習進度次第で目標に到達できないことがある
個別指導塾の最大の魅力は学習進度やカリキュラムを子供の学力に合わせることができる点です。手厚いサービスと言えますが、子供の学力や意欲次第で中学校受験レベルの学習に追いつくことができなくなる危険性があります。