子供にスマホを持たせる利点・注意点は?子供向けスマホを選ぶポイント - cocoiro(ココイロ) - Page 3

子供用スマホを選ぶポイント

子供用スマホを選ぶポイント
入学や進学を機に子供にスマホを持たせたいと考えることもあるでしょう。災害時や緊急時の連絡、万が一の際に子供を守ってくれるツールとしても持たせた方が安心であると考える保護者も少なくありません。しかし、スマホを要因としてさまざまな問題が起こっている現状を考えると心配な点があることも否定できないでしょう。

子供に安心してスマホを持たせるためには、保護者が責任を持ってさまざまな設定をして有害サイトやスマホ依存などから守ってあげることが大切です。そこで、子供にスマホを与える際にポイントについて説明します。

フィルタリングを二重にかける

情報リテラシーが低い子供がネットサーフィンを続けていると、有害サイトに行きつくことがあり、それがきっかけとなって犯罪に巻き込まれることもあります。携帯電話会社には18歳未満の子供がインターネットを利用する際にフィルタリング機能を付加することが義務づけられています。そのほとんどが無料で有害サイトをブロックすることができますが、一部のキャリアではWi-Fi環境のもとではフィルタリング機能が無効となることもあります。

各携帯電話会社のフィルタリング機能だけでなく、ペアレンタルコントロールやフィルタリングアプリなどによって、スマホに二重のフィルタリングを設定することも可能です。また、それぞれのSNSアプリで制限をかけることもできます。保護者が設定することで、子供が知らずに有害サイトを閲覧したり、課金アプリをインストールしたりすることを制限できるので安心です。

アプリのインストールが制限できる

スマホは容量が許す限り、無料、課金を問わずさまざまなアプリを自由にインストールできるため、気がついたらホーム画面がアプリで一杯になっていたということもあります。特に子供の場合は次から次に新しいゲームを入れたり、場合によっては子供にはふさわしくないアプリとは知らずにインストールしてしまったりすることもあるでしょう。

子供にスマホを持たせる際には、保護者の責任においてさまざまな設定をした上で渡すのが基本となります。ペアレンタルコントロールやフィルタリングアプリを活用することで、保護者によるアプリのインストール制限をかけることができます。課金にも保護者の承諾が必要となる設定をすることも可能なので、活用することをおすすめします。

ウイルスソフトを入れる

パソコンに不正アクセスして情報を抜き出す被害は大企業でも頻発しており、大きな社会問題となっています。セキュリティを強化していても次々に新種のウイルスが開発される、まさにいたちごっこのような状態です。しかし、これらはパソコンに限った問題ではなくスマホでも起き得ることです。

ウイルスは感染が分からないように仕掛けてくるのが常とう手段です。無料アプリと見せかけてダウンロードした途端に電話帳のデータが盗まれたり、知らない間にスマホが遠隔操作されたりすることもあります。大人でもウイルスに感染したことを特定することは難しいため、子供が使用するスマホには特に注意が必要となります。あらかじめウイルスソフトを備えておけば定期的にスキャンして異常を感知することができます。

使用時間がコントロールできる

子供だけでなく大人でもゲームや映像、音楽などに夢中になると時間がたつのも忘れてスマホに熱中してしまいます。判断力がまだ弱い子供であれば、勉強時間や睡眠時間を十分に確保することができなくなって、体調を崩したり、不登校になったりすることも考えられます。スマホを与える際に使用時間について親子で話し合っておくことが大切ですが、それでもズルズルと引き込まれてしまいスマホ依存になってしまうこともあるでしょう。

そんなときにおすすめなのが、タイムロックなどアプリを使ってスマホを使用する時間をコントロールする方法です。子供をスマホ依存から守るためのアプリは無料で数多く提供されているため、簡単に手に入れることができます。時間になると強制終了となるので子供が駄々をこねることもないでしょう。

まとめ:大人がしっかりスマホを管理しよう

スマホはコンパクトなコンピューターであり、子供が疑問となることを調べるのにもとても便利なアイテムです。また、離れていてもいつでも連絡が取れる、居場所が特定できるなど、緊急時の連絡ツールとして持たせる利点は大きいでしょう。

子供にとってはゲームや音楽などを楽しむとともにSNSを通じて友人とのコミュニケーションの輪を広げることができる魅力が満載です。しかし、その一方で有害サイトや見知らぬ人とのつながり、スマホ依存などの問題点も多いのも事実です。子供を守るためには、与える前にフィルタリング設定をする、使用時間制限を設けるなど親が積極的に管理する必要があります。

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cocoiro編集部

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