子供の語彙力を伸ばす本お勧め3冊。普段から取り組める方法とは?

「うざい」「きもい」などの現代特有の表現が子供の語彙を奪っているのではないか? このような問題が提唱されてから、すでに長い時間がたっています。現代では保護者自身がこのような表現を日常的に使うこともあるでしょう。子供と会話していて、ふと語彙に不安を感じた人や、子供の書いたものを見て漢字が少ないことにびっくりした人もいるかもしれません。本記事では子供の語彙力を伸ばすための本を中心に、日常的にできる取り組み方を紹介します。

子供の語彙力を伸ばすのにお勧めな本

親子で取り組む語彙力

教育学者の齋藤孝氏は、子供の語彙力について考えるためにはまず大人の語彙力を見直さなければならないと言います。

メールでの言葉遣いというのは、書き言葉と話し言葉が混ざった新しい文体の文章です。純粋な書き言葉と違って、話し言葉に近いような気安さもあります。SNSが広がると同時に、本来の書き言葉をベースとした「大人のきちんとした言葉遣い」が失われつつあるということが言えるのではないでしょうか。

(引用元:話題の1冊 著者インタビュー 齋藤孝 『誰からも「できる!」と思われる 大人の語彙力ノート』 SBクリエイティブ 1,300円(本体価格) (2018年1月28日) | エキサイトニュース

友人同士のくだけた会話、目上の人に対する会話、公の場でのスピーチなど、話し言葉だけでも相手と場面によって使う語彙は大きく変わります。書き言葉も同様です。

理解して使い分けることができる人は特に問題ありません。ただし、フォーマルとカジュアルが入り交じった言葉遣いに小さいころから接して成長してくる子供は、それらをどのように使い分ければいいのか、学ぶことができないのではないかと指摘しているのです。

齋藤氏の『子どもの語彙力を伸ばすのは、親の務めです。』には親子で日常的に取り組める語彙力を活かす方法が複数掲載されています。実践してみた人の取り組みの例を見てみましょう。

最近よく耳にする「やばい」「かわいい」「うざい」などの言葉。大人も子供もきちんと説明することを省略して口癖のように使っています。

この口癖になっている言葉を見つけて、それをNGワードに決めて使わないようにしよう。

つまりは、NGワードを別の言葉に言い換えようということです。

(引用元:「子供の語彙力を伸ばすのは、親の務めです。」を読んで実行してみた3つのこと | 遅くなかった!小学生から始めた英語と海外生活

「言い換える力を付ける」というのは齋藤氏がしばしば強調する実践方法です。つまり「うざい」と言うのであれば、「どうしてそれがうざいのか」を別の言葉で説明するのです。言い換えは最低3種類の言葉を使って行うよう推奨されています。

小学生の語彙力

日常的な取り組みとは別に、勉強のために語彙力をつける必要がある子供もいます。例えば中学受験予定の子供です。塾などからも語彙を増やすように言われているのではないでしょうか。家庭学習として取り組むことができる小学生向けの書籍を紹介します。

自分で書き込むドリル形式の本です。一般的に漢字で書く語彙であっても、ひらがなを使って学習するように構成されています。そのためタイトル通り、小学3年生程度から始めることができます。漢字も掲載されているので、学習を進めていけば漢字の読みにも強くなるでしょう。

こちらは音読ドリルです。速読をするというところがポイントです。速読をするためには目で読んだ情報を早く処理する必要があります。語彙が多く、文法が理解できればできるほど情報の処理は速くなります。

ストップウォッチを使って音読するため、子供はゲーム感覚で楽しめるようです。題材には評価の高い文学作品が多数取り上げられているので、保護者にとっても改めて教養を深められる内容です。

中学生の語彙力

小学生向けと同様、中学生にもドリル形式で取り組める書籍が刊行されています。小学生と違うのは語彙の種類と、漢字を使って学習することが前提になっていることです。

単語だけを知っていても語彙は増えません。どのような言い回しをするかを知っていないといけないからです。例えば「採算」は「採算性がある」「採算が取れる」といったように使いますが「採算がある」とは言いません。「採算に合う」とは言います。このような例文を一緒に学べるドリルです。