自分のことが好きですか? と聞かれて、胸を張って「はい」と答えられる人はどれほどいるでしょうか。自分のことであるが故に嫌なところ、思い出したくない過去などが分かりすぎるほど分かるため、自分に対してネガティブな感情を持ってしまうことは少なくありません。しかし、原因は自分の中にあるものだけではありません。「自分のことが好きじゃない」という人は、周囲の影響を受けてそう思うようになった可能性もあります。
この記事では、子供の自己肯定感=自分のことを好きでいる気持ちについてまとめました。親がどのように接すれば自己肯定感の強い子供が育つのか、ぜひご参考にしてください。
もくじ
自己肯定感とは?
自己肯定感とは、自己に対するポジティブな評価ができる感覚のことをいいます。人と比べるのではなく、さまざまな出来事や感情などすべてをひっくるめて、自分のことを大切に思える概念です。
自己肯定感は自分だけではなく、他人との付き合い方にも影響します。ありのままの自分を出せるから相手からも尊重され、お互いに尊重し合える関係を作ることができます。
自己肯定感の高い子供の特徴
自己肯定感についてさまざまなセミナーや啓発活動を行っている一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会は、自己肯定感(セルフエスティーム)が高い人の特徴を挙げています。
・自信があり、能動的
・周りに振り回されない、
・物事を肯定的に受け止められる
・自然な意欲で行動に移せる
・人との違いを受け入れられる
・感情が安定している
・失敗を成長の糧にしていける
・他者の意見を聞くことができる
・人の評価に振り回されない
・人をジャッジしない
・人間関係が良好
・自分の考え(意見)を伝えられる
(引用元:自己肯定感 とは|一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会)
子供の場合は、「感情が安定している」「自分の考え(意見)を伝えられる」という2つの点において、自己肯定感が高いかどうかを測りやすいといえるでしょう。自分の身の回りで何か起きたときにどう対処できるのか、どのように気持ちに折り合いをつけるのかといったことは、子供の人生に大きく影響してきます。
自己肯定感の低い子供の特徴
では、反対に自己肯定感が低い人の特徴はどのようなものがあるのでしょうか?
・不安や恐れを持ちやすい
・自信がなく、受身的
・他人の評価で自分を判断する
・人に評価してもらわないと不安
・他人の評価に振り回される
・人と比べて、落ち込みやすい
・他者の意見を聞くことができない
・自分を否定的に見る
・物事を否定的に受け止めやすい
・失敗すると自己価値まで否定しがち
・人との違いを認められない
・罪悪感を持ちやすい
(引用元:自己肯定感 とは|一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会)
子供には失敗がつきものです。失敗したことで「だからダメなんだ」「自分なんてなんの価値もないんだ」などと思ってしまうのは、自己肯定感の低さからきているのかもしれません。また、周囲の評価がとても気になり、評価されないことでモチベーションが下がったり、評価された他人に嫉妬したりすることがあります。