早くから取り組みたい!我が子の自己肯定感を高める5つの方法

教育や自己啓発でも話題の「自己肯定感」という言葉。人間が幸せに生きるために、老若男女問わず必要な感覚として注目を集めています。しかし、自己肯定感とは具体的にどのような感覚なのでしょうか。当記事では、自己肯定感が育まれる要因や、自己肯定感が人生に与える影響についてご説明します。そして、親だからこそできる我が子の自己肯定感を高める取り組みを5つご紹介します。

自己肯定感とは

自己肯定感とは、文字通り「自分を肯定して受け入れる意識」のことです。すなわち、自分自身が「自分」という存在をどう考え、どう感じているかによって決まる感覚なので、人と比べて優れているかどうかで自分の存在価値を見出す感覚とは異なります。

自分自身が「自分は大切な存在だ」「自分は生きる価値のある存在だ」と認めることは、自分という人間が存在することへの自信につながります。そのため自己肯定感は、子供がしつけや社会のルールを身につけたり、学習意欲を高める心の土台として非常に重要だと考えられています。

それでは、人生の社会的教養や学業の基盤となる自己肯定感を育むにはどうしたら良いのでしょうか。

自己肯定感が育まれる2つの要因

文部科学省は、教育現場の専門家や大学研究者らとの検討の積み重ねを通じて、子供の自己肯定感を高める要因が2つあることを述べています。以下の文部科学省文書を参考に、自己肯定感の2面性をご紹介し、子供たちの心の土台となる自己肯定感が育まれる要因をご説明します。

参考

自己肯定感を高め、自らの手で未来を切り拓く子供を育む教育の実現に向けた、学校、家庭、地域の教育力の向上 |文部科学省、P15~16

外的要因:努力した結果得られた達成感や相対評価

学校という集団生活では、勉強やスポーツなど、他者と競い合う場面が多くあります。その競争社会の中で相手に負けたくない、もっと自分の能力を高めたいと感じて、子供たちは努力や挑戦を繰り返すことになります。そうした過程で得られる達成感や、他者からの評価などの人との係わりを通じて自己肯定感を育んでいきます。

内的要因:ありのままの自分を受容する

子供は幼稚園や保育園を始まりとして、集団生活を送る中でさまざまな他者がいることを知ります。人にはそれぞれ個性があり、自分と他者とは違うけれども、それぞれの個性が相まって社会を構成する一員なのだと学んでいくのです。そのため、他者の個性を受け入れながらも、それとは違う「自分のありのままの個性」を認めて価値を見出していくことで、自己肯定感を育んでいきます。

高い自己肯定感が子供の人生に与える影響

自己肯定感は、人が生きるのに役立つ教養・知識・スキルを身につけるために必要な心の土台となります。では、自己肯定感が高いと人生にどのような影響を与えるのでしょうか。

企業や教育現場で自己肯定感を高める機会創出について研修セミナー活動を行う「一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会」は、自己肯定感が人生にとって重要な理由を次のように述べています。

なぜなら、「自己肯定感」は、仕事や収入、職場での人間関係や結婚や恋愛でのパートナーシップ、自己実現などの人生のあらゆる部分に影響を与え、人が生きていく上での幸福感や満足度を決定づけていくからです。(一部抜粋)

(引用元:自己肯定感とは?|一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会

この自己肯定感が人生に与える影響について、具体的に説明していきましょう。

影響1:互いに尊重し合える人間関係が築ける

自己肯定感は、自分のありのままの個性を受け入れ尊重する感覚です。それは他者の個性が自分とは違う、また競争の中で他者の存在を認めることを前提にして育まれます。そのため、自己肯定感が高いということは、周囲の他者をも尊重できるということなのです。

これは「自分さえ良ければいい」と考える偏った自己愛とは全く性質が異なります。自己愛が強すぎる場合、自分だけを尊重して自分勝手に振る舞い、周囲の他者の存在価値や意見を受け入れることができません。そのような自分勝手な振る舞いは他者からの拒絶を招いてしまうため、他者と円滑で良好な人間関係を築くことが難しくなってしまいます。

反対に、自己肯定感が高いと自分から他者を尊重することができるため、他者からも自分の存在や意見を尊重してもらうことができ、互いに尊重し合える人間関係を築くことができるのです。

影響2:感情が安定して自信がつくため意欲的な行動が取れる

自己肯定感は、人との係わりという外的要因と、自分自身で自分の存在を認めるという内的要因の2つの側面から育まれていきます。そうして自己肯定感が高まると、「自分は生きる価値のある存在なのだ」と自信が持てるようになるため、他者からの評価で自分の存在価値を振り回されることがなくなります。

そのため、他者から良い評価をもらおうと表面上取り繕ったり、良い評価がもらえない自分を責めることが少なくなり、感情が安定して物事に落ち着いて取り組むことができるようになります。

そうした盤石な心の安定感は、より向上しようという意欲的な心理を支え、想像を行動へと移す活力につながっていきます。