漢文・詩
漢文は漢字になじみのある日本人でも理解するのに苦労する単元の一つです。また詩に関してもいろいろなルールがあるので、ポイントを押さえておく必要があります。
レ点と一・二点の読み方
漢文に見られるレ点と一・二点の読み方には基本的なルールがあります。
- 返り点(レ点や一・二点)が付いていない部分は上から下へ順に読む
- レ点:下から上へ一字だけ返って読む
- 一・二点:下から上へ二字以上返って読む
このルールにのっとって、漢文の左側に矢印を書いてどの部分へ飛ぶのかを明確にすると、分かりやすくなります。
漢詩の韻について
韻は漢詩において、読みやすくすることと、文章にリズム感を持たせる効果があります。漢詩の韻には次の2つのパターンがあります。
- 五言絶句・五言律詩:「偶数句末」の字が韻を踏んでいる
- 七言絶句・七言律詩:「1行目と偶数句末」の字が韻を踏んでいる
近年ではラップなどの音楽ジャンルで「韻を踏む」という歌詞が見られます。漢詩でどうしても分かりにくいときは、「韻を踏む」ということがどういうことなのか、他のジャンルでの「韻」を確かめるのもいいでしょう。
直喩と隠喩の意味
まずは直喩と隠喩の定義をまとめます。
- 直喩:「~のようだ」「~に似ている」など、説明の言葉と一緒にある事柄を他のものに例える方法
- 隠喩:「たとえ」の形式をはっきり示さずにたとえる方法。「~のよう」などの語を省略する表現方法・暗喩ともいう
まずは直喩を完璧に理解できるようにし、隠喩については多くの例に触れて「どんなものか」というものをつかみましょう。
体言止めと倒置法の区別
体言止めと倒置法は、定義は理解できたとしても、実際に問題文を見たときに見分けがつかないことがあります。
- 倒置法:文末が助詞(「は」「が」「を」など)で終わる
- 体言止め:文末が必ず名詞で終わる
倒置法か体言止めかが分からないときは、文末に注目しましょう。どのような形でも文末が名詞で終了していれば体言止めとなります。
その他
各単元のポイント以外にも、国語の勉強の効率を上げる方法があります。
上手な国語のノートの取り方
国語のノートを取るとき、学校の黒板をそのまま写していませんか? 国語は後からノートに書き込むことの多い教科の一つです。そこで板書を移す時は、ノート全体に余白を持って書くようにしましょう。
- 段を分ける:縦書きのノートに横線を2本引いてノートを3段に分けて使う方法
- 行間を空ける:板書を書き写すときに2行・3行など多めに行間を空けておく方法
どちらも後からの書き込みがとても分かりやすく、見返したときに「何が書いてあるのか分からないほどグチャグチャ……」ということにはなりません。自分でやりやすい方法を探してみてください。
Web問題集を上手に活用しよう
Webには無料で問題を配信しているサイトがあります。学年別・教科別・単元別などに分かれているため、自分の苦手な部分をピンポイントで復習したり、分からないところまでさかのぼって勉強することもできます。
まとめ
中学校2年生ともなると、なかなか親が教えてあげることもできなくなってきます。また勉強のコツも人それぞれ。子供に合った勉強法を探しましょう。
参考