中2英語教科書の範囲は?子供の理解度に合わせた問題集・勉強法も紹介 - cocoiro(ココイロ)

1年生の間は生徒間であまり差が見られなかったような学校でも、2年生後半からはぐっと成績が分かれてしまうことがしばしばある教科が英語です。子供がどこでつまずいているのか確認してみましょう。まずは中2の単元と内容を簡単に解説し、理解度別の学習方法を紹介します。

中2 英語の主な単元は?

仕事などで日常的に英語を使う人でも、日本語で英文法を説明しようとすると用語が思い出せないことがあります。普段英語を使わない人なら、部分的に忘れてしまっている単元があるかもしれません。まずは、今の中学2年生が学ぶ英語の主な単元をご紹介します。

be動詞の過去

英語では最初期に学ぶbe動詞ですが、現在形と過去形では活用が異なります。

原形:be 一人称 二人称 三人称
単数 複数 単数 複数 単数 複数
現在形 am are are are is are
過去形 was were were were was were

種類としては「was」と「were」の2種類しかないのですが、どの人称でどれを使うのかを覚えなくてはなりません。

過去進行形

be動詞の過去に動詞の現在分詞「〜ing」を組み合わせて「〜していた」を表現するのが過去進行形です。過去形との違いを見てみましょう。

  • He played tennis yesterday. (彼は昨日テニスをした。)
  • He was playing tennis at the time. (彼はそのときテニスをしていた。)

過去進行形は過去の特に一部分だけを切り出して、そのときに起こっていたことを説明できる時制です。過去形との違いを理解する必要があります。また、文法的に正しく使うためにはbe動詞の過去形をきちんと覚えておく必要があります。

未来

中学校で習う未来の表現には2種類あります。

  • be動詞の現在形 + going to + 動詞の原形
  • will

英語としての細かなニュアンスは異なりますが、中学校ではどちらも未来の表現として捉えます。また、「will」は品詞としては助動詞に入ります。1年生で学ぶ「can」に続く助動詞として、助動詞特有の文法上の働きを学ぶことになります。

動名詞

動詞の原形に「~ing」を付けると動名詞になります。動名詞は名前の通り名詞としての働きをします。

  • He is going to school.(彼は学校に向かっています。)
  • Going to school is his job.(彼の仕事は学校に行くことです。)

これまでの単元では、「~ing」は主に進行形でしか使いません。形はまったく同じなのに、動詞から名詞にいきなり品詞が変わることになるため混乱する中学生は少なくありません。

不定詞

動詞の原形の前に「to」を付けるのが不定詞です。不定詞は人称・時制に左右されず常に原形を用います。

  • Going to school is important for students.
  • To go to school is important for students.

上記の2文はどちらも「学校に行くことは生徒たちにとって大切です。」という意味になります。2つ目が不定詞を使った文章です。この文章では名詞的役割を果たす不定詞ですが、形容詞的・副詞的役割を果たすこともあります。

活用がない上に使い方の幅が広いのが不定詞の特徴です。英語に慣れてくるととても便利な文法ですが、勉強を始めたばかりの中学生にとっては理解しにくいポイントでもあります。

助動詞

中2では「will」と「must」を中心に助動詞の働きを学びます。また、「must」と同様に使える「have to + 動詞の原形」についても学びます。

比較

比較級・最上級について学びます。動詞の時制のように、規則的に変化するものとしないものがあり、それらを覚えなくてはいけません。

単語例(原形) 比較級 最上級
規則的に変化するもの easy easier the easiest
副詞を付けるもの beautiful more beautiful the most beautiful
不規則に変化するもの good better the best

接続詞

「if」「when」「because」など、文と文をつなぐ役割を果たす接続詞を学びます。

  • Please call me if you have time.(もし時間があれば電話してください。)
  • Please call me when you have time.(時間があるときに電話してください。)

接続詞にはそれぞれ意味があるので、使い方とともに意味を学ぶ必要があります。

参考

「NEW HORIZON」年間指導計画作成資料|平成28年度用 中学校 | 東京書籍