塾不要!手厚い受験指導の私立中高一貫校に特待入学
上のグラフからも分かるように、少なくとも中学生の間は、私立中学の方が塾などにかかる時間も費用も節約できます。私立の中高一貫校の多くは、6年間の学習内容を5年間で終えるカリキュラムになっています。最後の1年を受験勉強に充てられることで、塾などに通わずに名門大学などへ行ける可能性が広がります。公立なら高校と大学の2度の受験でかかる塾代を、私立中高一貫校の学校教育費に充てていると考えれば、公立と私立の費用のギャップは大幅に縮まるでしょう。
中学受験に際し、多くの人がトップクラスの私立中学に憧れます。しかし、それぞれの学校には個性があり、トップクラスの私立中学が必ずしも自分の子供にとって良いとは限りません。トップクラスの私立中学は自由な校風の学校が多く、受験指導には特に熱心でないこともあります。勉強が得意で、目的意識や自立心の強い子供には相応しいかもしれませんが、合格ラインぎりぎりのレベルの子供は、かえって学校の勉強についていくために塾通いが必要になるかもしれません。一方、中堅クラスの私立中学の中には手厚い受験指導を強みとしている学校があります。偏差値40~50台の中学から塾通いをせずに難関大学を狙えるため、お得な学校と言われています。
帝京大中学
少人数制で先生と生徒の距離が近く、放課後も先生が個人指導をしてくれます。生徒が自分で学習計画を作成し、Plan(計画)→Do(実施)→Check(チェック)→Action(改善)のPDCAサイクルを活用しながら、生徒が自律して学習できるよう指導しています。
足立学園
中学で基礎をしっかりと築き、高校から志望する進路によって探求コース・文理コース・総合コースに分かれます。夏期講習会やOB懇談会、勉強合宿やゼミなど、中学生のうちから充実した進路指導を実施しています。自習室は268席あり、ほぼ年中無休で利用できます。
実践学園
放課後に希望者を対象にした受験対策講座J・スクールが開催され、中学生のうちから参加できます。経験豊富な予備校講師と、学校で授業を受けもつ教科担当教員が綿密な打ち合わせをして講座内容を決め、テキストを作成し、講座を実施しています。
まとめ
私立中高一貫校の最大の魅力は、高校受験で中学生活が中断されないため、余裕をもって大学受験の準備が進められるだけでなく、スポーツや芸術・社会活動など、勉強以外の学びも充実させられることでしょう。それらの利点を考慮すれば、減免制度を利用し、塾代を節約してもカバーしきれない分の出費は、子供の将来への投資ととらえられるかもしれません。
参考
平成28年度子供の学習費調査 2.調査結果の概要|文部科学省
狙い目!「おトク度が高い」私立中学はここだ | 学校・受験 | 東洋経済オンライン
私立中学の学費負担を少なくする、補助金制度を利用しよう|中学受験ナビ
【多くの私立校が準備】特待生制度を解説 | インターエデュ・ドットコム
私立校の高い学費を抑えられる奨学金・特待生制度 | インターエデュ・ドットコム