2021年度入試から始まる大学入学共通テストの影響を心配し、受験での志望校選びに大学までの一貫教育を実施している私立小・中学校の人気が高まっています。そこで当記事では、2019年度入試において、志願者が多かった私立小学校の人気校を10校ご紹介し、入試傾向を解説します。また小学校の運営の違いによって異なる公立・国立・私立の特徴をご紹介しますので、お子さんの小学校選びの判断材料になさってください。
【2019年度】私立小学校人気ランキング上位10校
倍率とは、募集定員に比べて、どのくらい学校に入学志願した人がいるかを知るための指標です。そのため、倍率が高いということは、入学希望者が多いため人気があるということになります。当記事では、小学校受験オールガイドの調査した人気(倍率)の高い私立小学校ランキングを参考に、2018年12月時点で倍率の高かった私立小学校を10校見ていきます。
ご紹介する学校の基本情報は、次の3つのポイントに絞ってご紹介します。
- 交通アクセス:小学生が通学可能な範囲かどうか
- 学費:経済面で継続して通学可能かどうか
- 内部進学先:大学入学共通テストを意識した学校生活を送る必要があるか
また、学校の特徴についても簡単にご説明しますので、学校行事やクラブ活動などの詳細についてご興味を持たれた方は、参考に掲載しました各私立小学校のホームページをご覧ください。
参考
人気(倍率)の高い私立小学校ランキング|小学校受験オールガイド
【1位:倍率12.7倍】慶應義塾横浜初等部
慶應義塾横浜初等部は、2013年に開校した慶應義塾の男女共学の小学校です。
基本情報
<アクセス>
住所 | 〒225-0012
神奈川県横浜市青葉区あざみ野南3-1-3 |
最寄り駅 | 東急田園都市線「江田駅」から徒歩10分 |
通学条件 | 制限はありません。 |
(学校紹介|慶應義塾横浜初等部より筆者作成)
<2020年度入学に必要な費用>
入学金 | 340,000円 |
年間授業料等 | 1,520,000円 |
(注意)入学後には諸経費が別途必要。金額は必要に応じて改定の可能性があります。
(入学案内 2020年度募集概要|慶應義塾横浜初等部より筆者作成)
<内部進学先>
中学校 | 慶應義塾湘南藤沢中等部(男女共学) |
高校 | 慶應義塾湘南藤沢高等部(男女共学)
参考 |
大学 | 慶應義塾大学 |
(小中高一貫教育|慶應義塾横浜初等部より筆者作成)
特徴
基礎学力を身につける教育に力を入れるのはもちろんですが、大学までの一貫教育という長期的な学習環境で「体験教育」「自己挑戦教育」「言葉の力の教育」をじっくりと育むことができます。
参考
【2位:倍率11.0倍】慶應義塾幼稚舎
慶應義塾幼稚舎は、1874年に開校した慶應義塾の男女共学の小学校で、日本で最も歴史の長い私立小学校の1つです。
基本情報
<アクセス>
住所 | 〒150-0013
東京都渋谷区恵比寿2-35-1 |
最寄り駅 | 東京メトロ日比谷線「広尾駅」から徒歩8分 |
通学条件 | 国内外のどこに住んでいても受験できます。 |
(交通アクセス|慶應義塾幼稚舎より筆者作成)
<2020年度入学に必要な費用>
入学金 | 340,000円 |
年間授業料等 | 1,260,000円 |
(注意)入学後には諸経費が別途必要。金額は必要に応じて改定の可能性があります。
(Q-2学費などの諸経費について教えてください。|慶應義塾幼稚舎より筆者作成)
<内部進学先>
中学校 | 慶應義塾中等部(男女共学)
慶應義塾普通部(男子校) 慶應義塾湘南藤沢中等部(男女共学) |
高校 | 慶應義塾女子高等学校(女子校)
慶應義塾志木高等学校(男子校) 慶應義塾高等学校(男子校) 慶應義塾湘南藤沢高等部(男女共学) 慶應義塾ニューヨーク学院(男女共学) 参考 |
大学 | 慶應義塾大学 |
(Q-3 幼稚舎卒業生の中学校への進学状況について教えてください。|慶應義塾幼稚舎、小中高一貫教育|慶應義塾横浜初等部より筆者作成)
特徴
6年間クラス替えがなく、担任が持ち上がるのが大きな特徴で、児童一人ひとりの成長を細やかに見守ってくれます。担任が受け持つ教科(国語、社会、算数、総合(生活)、体育の一部)以外の科目は、専門の教育を受けた教員が授業を行います。
大学までの一貫教育という長期的な学習環境で、クラスの中にとどまらずにさまざまな児童活動に低学年から参加できます。国際交流も盛んなため、幼少期からの異文化を学ぶ機会にも恵まれています。
参考