ナイアシン欠乏症の対処法
ナイアシン欠乏症になった場合、そのまま様子を見るだけでいるのは禁物です。場合によっては、病院に向かって適切な処置を受けるべきです。その上で、健康な体を取り戻すために以下の2つの対処をすることをおすすめします。
ニコチン酸アミドを投与
ナイアシン欠乏症による皮膚の紅潮や下痢などの症状が現れたら、医院および、クリニックで診療をしてもうらうのが先決です。その際に、ナイアシン欠乏症と診断された場合、「ニコチン酸アミド」という薬が処方されます。人によって異なりますが、1日当たり50~100mg投与するよう促されるようです。
参考
ニコチン酸欠乏症(ナイアシン欠乏症・ペラグラ) |yomiDr.
ニコチン酸アミド散10%「ゾンネ」の基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)|日経メディカル処方薬事典
レバー・カツオ・アボカド・キノコ類を食べる
ナイアシン欠乏症になった場合、前述の薬だけでなく、日常的に使っている食材でも改善を図れます。特にレバー・カツオ・アボカド・キノコ類は、ナイアシンの数値がほかの食材よりも高くなっています。いずれもスーパーで購入しやすい食材なので、ナイアシンが豊富な食生活を実践してみてはいかがでしょうか。
そして、1日のナイアシン摂取量を把握しながら、バランス良い食事を心がけましょう。
参考
ナイアシンの多い食品と、食品のナイアシンの含有量一覧表|簡単!栄養andカロリー計算
なお、ナイアシンの1日当たりの目安の摂取量は、以下の通りとなっているので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
男性 | 女性 | |||
推奨量
(mgNE/日) |
上限量
(mg/日) |
推奨量 (mgNE/日) |
上限量 (mg/日) |
|
18~29歳 | 15 | 300(80) | 11 | 250(65) |
30~49歳 | 15 | 350(85) | 12 | 250(65) |
授乳期 | ー | ー | 14 | 上記の上限量と同じ |
(ビタミン | 日本人の食事摂取基準(2015年版)より | 栄養成分ナビ|グリコ より筆者作成)
まとめ
ナイアシン欠乏症は、不規則な食生活、アルコールの大量摂取、栄養不足などが原因で起きる疾患のことです。またの名を「ペラグラ」とも呼ばれています。
ナイアシン欠乏症になってしまうと、生活に支障をきたすリスクも高くなっていきます。具体的には食欲が減退し、下痢や皮膚のトラブル・認知症などの症状で体に表れ、日常生活にもダメージを与えてしまいます。その人その人にとっての「当たり前の日常」が過ごせなくなるでしょう。
病院に行くとナイアシン欠乏症を改善するために、医師からはニコチン酸アミドという薬が処方され、継続的に服用することになるでしょう。服用する量は、年齢や体重によって違いがあるので、医師が最適な量を提示することになります。
ほかにもナイアシンを多く含む食材を選び、規則正しく、かつバランスの取れた食事をすることも改善への近道です。食材の情報も入手してくことをおすすめします。
最後に、ナイアシン欠乏症に関する知識を深めて、毎日元気に生活ができるよう、日々工夫をしながら過ごしていきましょう。
参考
からだとビタミン(意外と知らない疲れの話)|疲れにキューピーコーワ