【種類別】ビタミンKの多い食品
続いて、ビタミンKを多く含む食品を種類別に紹介していきます。数字は100グラム当たりに含まれるビタミンKの量を表しています。単位のμg(マイクログラム)は1グラムの100万分の1の重さです。
ビタミンKの含有量はフィロキノン(ビタミンK1)とメナキノン-4(ビタミンK2の1種)との合計値となります。下記の表の中でビタミンK2の1種であるメナキノン-7を含むのは、糸引納豆とひき割り納豆のみです。
葉菜・根菜など
ビタミンK1は植物の葉緑体で生産されるため、小松菜やほうれん草、ブロッコリーなどの葉菜類に豊富です。大根やかぶなどは、葉の部分に多くのビタミンKが含まれています。根の部分にはほとんどありません。
食品 | 100g当たり(μg) |
小松菜(ゆで) | 320 |
ほうれん草(ゆで) | 320 |
ほうれん草(冷凍) | 280 |
パセリ(生) | 850 |
しそ(生) | 690 |
バジル(生) | 440 |
にら(ゆで) | 330 |
おかひじき(ゆで) | 360 |
モロヘイヤ(ゆで) | 450 |
ケール(生) | 210 |
クレソン(生) | 190 |
ブロッコリー(ゆで) | 150 |
大根の葉(ゆで) | 340 |
かぶの葉(ゆで) | 370 |
かいわれ大根(生) | 200 |
サラダ菜(生) | 110 |
リーフレタス(生) | 160 |
サニーレタス(生) | 160 |
ルッコラ(生) | 210 |
キャベツ(ゆで) | 76 |
芽キャベツ(ゆで) | 160 |
白菜(ゆで) | 87 |
葉ネギ(生) | 94 |
小ねぎ(生) | 120 |
野沢菜(生) | 100 |
(香川芳子監修(2008年12月)『食品成分表2009 本表編』女子栄養大学出版部 より筆者作成)
納豆・大豆由来の食品
納豆は、ビタミンKを豊富に含む食品の代表格です。ひき割り納豆の場合、100g当たりのビタミンK含有量は930μgに上ります。前述の通り、納豆は非常に多くのビタミンK(メナキノン-7)を含むことから、血液抗凝固剤を服用している人や血栓症を患っている人は、食べるのを控えるように指導されることがあります。
納豆ほどではありませんが、油揚げやがんもどきなどの大豆由来の食品にもビタミンKが含まれています。
食品 | 100g当たり(μg) |
納豆(糸引納豆) | 600 |
納豆(ひき割り納豆) | 930 |
豆苗(茎葉・生) | 320 |
油揚げ | 68 |
がんもどき | 43 |
大豆もやし(ゆで) | 49 |
(香川芳子監修(2008年12月)『食品成分表2009 本表編』女子栄養大学出版部 より筆者作成)
海藻類
わかめや海苔などの海藻類にもビタミンKが多く含まれています。
食品 | 100g当たり(μg) |
わかめ(原藻・生) | 140 |
乾燥わかめ(素干し) | 660 |
乾燥わかめ(素干し・水戻し) | 120 |
乾燥わかめ(板わかめ) | 1,800 |
わかめ(カットわかめ) | 1,600 |
あまのり(ほしのり) | 2,600 |
みついし昆布(素干し) | 270 |
ふのり(素干し) | 430 |
まつも(素干し) | 1,100 |
(香川芳子監修(2008年12月)『食品成分表2009 本表編』女子栄養大学出版部 より筆者作成)
植物性の油
植物由来の油にもビタミンKが豊富に含まれています。
食品 | 100g当たり(μg) |
大豆油 | 210 |
調合油(サラダ油) | 170 |
なたね油 | 120 |
オリーブオイル | 42 |
(香川芳子監修(2008年12月)『食品成分表2009 本表編』女子栄養大学出版部 より筆者作成)