クリスマスリースを飾る意味とは?歴史から最近の装飾事情まで解説

クリスマスリースは、クリスマスを華やかに彩る装飾品の一つというイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。しかし、歴史を紐解くと、クリスマスリースに込められた願いに心が温まることでしょう。そこで、この記事ではクリスマスリースの歴史から込められた意味まで詳しくご説明します。また、クリスマスリースに馴染みのない方におすすめの飾り方もご紹介します。家族の幸せを祈って、世界にたった一つの手作りクリスマスリースを飾ってみませんか。

クリスマスリースの歴史

クリスマスリースの起源は、古代エジプトのガーランド(garland)という花飾りにあります。ガーランドは花や葉を編んだり糸でつないだりした綱状の飾りで、古くは神の像や生贄の動物に巻きつけ、不滅の生命や死者の復活といった祈りを捧げていました。

ローマ帝国でキリスト教が受け入れられると、ガーランドは祝祭の花飾りにリボンや木の実などが加えられてより装飾的要素が強くなり、フェスツーン(festoon)と呼ばれるようになりました。

クリスマスリースは、短いガーランドを円形に編んだもので、クリスマスの祝祭に飾られる花飾りのことを言います。

クリスマスリースの語源と意味

クリスマスリースは、英語で「Christmas wreath」と書きます。

クリスマス(Christmas)の語源は「キリスト(Christ)」と「礼拝(mas)」です。つまり、キリスト教徒にとって、神の御子イエス・キリスト(Jesus Christ)が神から人へ遣わされたこと(降誕)を祝い、神に救いを求める人々が祈りを捧げる大切な祝祭がクリスマスなのです。

そして、リース(wreath)は、花や葉、小枝などを環状にして作る花冠や花輪のことを言います。以上より、クリスマスリースは、イエス・キリストの降誕を祝うための花輪を意味します。

クリスマスリースに込められた人々の祈り

クリスマスに飾るリースは、祝祭を華やかに彩るための単なる装飾品ではありません。では、クリスマスリースにはキリスト教徒のどんな祈りが込められているのでしょうか。それは、ガーランドという神への祈りを捧げる花飾りを、あえて始まりも終わりもない「環」にしたことと深い関係があります。

千福万来/新春万福

クリスマスリースを環にしたことで、神からの愛や救いが永遠に続くことを意味しています。つまり人々は「幸せがいつまでも続くように」「家族に幸福が訪れますように」という祈りをクリスマスリースに込めたのです。

イエス・キリストが降誕した日として年末の12月25日に祈りを捧げることから、「新しく迎える年もたくさんの幸福が得られますように」という願いも込められています。

輪廻転生/豊作祈願

クリスマスリースを環にしたことは、生命が輪廻転生することを意味しています。つまり人々は「死んで神の世に召され、また人の世に生まれ変わってくるように」という祈りをクリスマスリースに込めたのです。

また、生命は人だけではなくすべての命を指しているため、季節の循環も意味します。そのため、自然の恵みへの感謝を込め「新しい年も食べ物を得られますように」という願いも込められています。

魔除け

キリスト教にとって「魔」とは人々に災いをもたらす魔性のものをいいます。医学や科学が発達していない時代、疫病や不作は悪霊の影響によるものと信じられており、また人の心に内在する弱さや罪を犯す行為も悪魔の仕業だと考えられていました。

そのため、クリスマスリースを環にし、永遠に神が存在するという意味を持たせました。つまり人々は「神が永遠に存在し、災いから守ってくれますように」という祈りをクリスマスリースに込めたのです。