ポスターを作ってみよう!手順とそろえておく情報は?
ポスター作りに欠かせないデザイン力について、基本的なことを押さえました。続いては実際にポスターを作るときの手順を考えてみましょう。
ポスターサイズを確認する
まず忘れてはいけないのは、ポスターのサイズです。学校によっては複数サイズを作るところもあるかもしれませんし、ポスターと一緒にチラシを作るところもあるでしょう。
デザイン的な観点で言えば、サイズが違うものはそれぞれ別にデザインすることが望ましいです。A1サイズのポスターのためのデザインをB5のチラシにすると、文字がつぶれて読めないこともあるからです。
しかし予算の関係などで全て同じものを使うこともあるでしょう。そのため、今作ろうとしているポスターはどんなサイズのものなのか、同じデザインを使い回す可能性があるかは事前に確認しておきましょう。
メインビジュアル(イラスト)を用意する
続いてはメインビジュアルです。メインビジュアルも含めてポスター全体を手書きにする学校もあれば、メインビジュアルを用意した上で別の人がポスターをデザインする学校もあるでしょう。どのような手順で行うか確認しましょう。
もし、「絵があまり得意でないのにポスター担当になってしまった……」というような場合は、メインビジュアルを描いてくれる人を探すのもやり方の一つです。デザインのために使えるソフトには「Scribus」など、パソコンのOSを問わずに使えfる無料のものもあります。家庭のパソコンに入れてあげてもいいですし、学校のパソコンにインストールできないか担当の教員に聞いてみてもいいでしょう。
参考
Scribusとは Scribusの使い方 | おうちDTP
ここまでできたら、続いては文字情報のデザインです。
必要な文字情報をそろえてデザインを考える
文化祭名
「第○回 〇〇高校(中学校)文化祭 〇〇祭」というのが多くの学校の文化祭名でしょう。この中でも、情報の強弱を付けることができます。
「第○回」という数字は、10回、50回、100回といった大きな節目の年以外は小さくてもいいでしょう。一方、「学校名」や「文化祭である」という情報は大きく見せる必要があります。
テーマ・キャッチコピー等
文化祭のテーマは、外部の人にとってはそこまで重要な情報ではないかもしれません。一方で、キャッチコピーの内容によっては、外部の人に訴求することもあります(「100%手作りの文化祭!」など)。
校内向けのポスターであれば、その年のテーマは重要になってくるでしょう。このあたりの情報の強弱の付け方も考えてみましょう。
年月日 時間
ターゲットが誰であれ、忘れてはいけないのが日時です。目立つ場所に分かりやすく表示しましょう。
入場方法
外部の人向けには入場方法も表示しましょう。日付や時間帯によって入場制限がある場合、身分証明書が必要な場合や、入場料が必要な場合はその旨を明記しましょう。
会場名(学校名)
会場名も忘れずに書きましょう。外部の人は校内の人には思いもよらないような勘違いをすることがあります。校舎から少し離れた場所にあるグラウンドにポスターを掲出したら、そこがメイン会場だと勘違いしてしまうということも起こり得ます。会場は分かりやすく表示しましょう。
そのほか注意書きなど
荒天時の開催の有無や、会場内での金銭のやり取りについてなど、事前に注意が必要なことがあれば記載しておきましょう。可能であれば問い合わせ先もあると親切です。
まとめ
デザイン力は情報をまとめる能力なので、画力とは別に練習して身につけられるものです。上記に挙げたポイントは、仕事で資料を作る際などで心当たりがある、という人も少なくないのではないでしょうか。子供がポスター担当になって尻込みしてしまった場合は、ぜひ背中を押してアドバイスしてあげてください。
参考
坂本伸二(2015年)『特別講義 デザイン入門教室』SB Creative
文化祭ポスター、他校の「盗作」だった 秋田の高校が謝罪…指摘受けすべて回収 | J-CASTニュース