お化け屋敷、縁日、たこ焼き、クレープなど、文化祭で定番の出し物はいくつかあります。迷路も定番出し物の1つです。迷路は、教室をどう使うか、どんな仕掛けをするかといったアイデア次第でエンターテインメントとしてのクオリティーが大きく左右されます。今回の記事では、低コストで迷路を作るための方法と仕掛けのアイデアをご紹介します。ぜひ文化祭の迷路作りの参考にしてください。
もくじ
文化祭のための迷路の作り方
文化祭で迷路をする際に大切なポイントは、3つあります。
- 5分~10分程度の時間でゴールできること
- 危険な仕掛けはしないこと
- 一方通行にすること
文化祭に遊びに来る方は、いろいろな出し物を見たいと思っている人が多いです。そのため、待ち時間が長すぎたり、参加するのに長い時間かかったりしてしまう出し物は嫌煙されがちです。また、あくまで文化祭の範囲内でできる仕掛けにすることをおすすめします。そして、迷って逆走できてしまうようなものにすると、後から来たお客さんとバッタリ会ってしまうなんてことも起きます。この3つの条件を踏まえて、迷路を作る4つのステップをご紹介します。
ステップ1 テーマ決め
まず、迷路全体を通してのテーマを決める必要があります。例えば、浅草花やしきで、かつて親しまれていた「忍ノ砦」では、忍者の郷である伊賀と甲賀をテーマにしていました。大阪府のみさき公園では「みさき要塞大脱出」という要塞から脱出することをテーマにしています。また、ハウステンボスの「The Maze」では、秘宝「龍玉」がゴールに隠されています。
このようにテーマを決めることで、迷路の中で主役になることができます。ただ迷路をクリアするだけの出し物に比べたら、エンターテインメント性が一気に高まります。
- 忍者屋敷
- ジャングル・森
- お城・要塞
- お化け屋敷
- 架空の世界
- アニメの世界
テーマを決めることで、内装をイメージできるようになりますし、仕掛けもテーマと紐づけて考えることができるようになります。
例えば、忍者屋敷であれば、回転扉のような仕掛けがあればおもしろそうですし、紙の手裏剣が飛んでくるエリアがあってもおもしろいかもしれません。
ステップ2 設計図作成
テーマが決まったら、教室(会場)をどのように活用するかの設計図を作りましょう。迷路の設計図を書いた経験がある人はなかなかいないと思います。なので、設計図を書くのは難しく考えてしまうかもしれません。ただ、先が見通せない作りにしてしまえばルートはシンプルでも大丈夫です。設計図を作る際のポイントは3つです。
- スタートとゴールは教室の前後の入り口をそのまま活用する
- スタートしてすぐ曲がり道を作っておく
- 行き止まりは数ヶ所作る
教室という限られた空間を活用するには、教室の出入り口をそのままスタートとゴールにするといいでしょう。ドアの外から中が見えないようにすれば、待っている人が中を見ることができないのでドキドキ感を高めることができます。スタートしてからずっと直線が続くと、外から見えてしまいます。すぐに曲がるようにするのがおすすめです。そして、迷路である以上、2~3ヶ所程度は行き止まりを作るようにしましょう。
ステップ3 壁作り
テーマが決まり、設計図を書くことができたら、壁作りの始まりです。壁作りは、迷路づくりのメインともいえる作業です。
材料は、ダンボールがメインになります。ただ、人の目線よりも高い壁を作る必要があるので、机やいすを上手に活用してダンボールを貼り付けるようにしましょう。ダンボールだけで高い壁を作ると、強度が弱く崩れてしまう可能性が高いです。
(参照元:12354_ym|Instagram)
また、地面を這って進むタイプの迷路にする方法もあります。机を上手に活用して、机と机の間をダンボールで補強していくイメージです。しかし、年配の方やスカートをはいている方などには不向きなので注意が必要です。
(参照元:washublueresort_kasago|Instagram)
ステップ4 装飾や仕掛け作り
ダンボールで壁を作る作業と並行して進めたいのが、装飾や仕掛け作りです。迷路はお化け屋敷と異なり、明るい中を進んでいきます。つまり、通路の細かい部分までよく見えてしまうのです。壁を作れば迷路としての形は完成しますが、ダンボールをガムテープでつなぎ合わせた壁がむき出しになっていると、見た目がよろしくありません。
だからこそ、テーマに合わせた装飾が大切になります。森やジャングルをテーマにするのであれば、観賞用植物を通路に配置してもいいでしょうし、壁に森の絵を描いてもいいかもしれません。さらに、お客さんを楽しませるための仕掛けアイデアは、このあとご紹介します!