クリスマスらしい配色を見てみよう
配色による印象の違い
色同士の関係と相性を知っておくと、効果的な配色ができます。それぞれの色を特徴づける色味のことを「色相」といい、連続的に変化する色相を環状に配置して体系化したものが「色相環」です。色相環は、色同士の関係を把握するのに役立ちます。
色相環で隣り合う位置や近い位置にある色を「同系色」といいます。同系色はまとまりがよく調和する色です。色相環で正反対の位置にある色を「補色」、補色の隣近辺の色を「反対色」といいます。補色や反対色は互いに引き立て合い印象を強めてくれますが、強い印象を与えがちです。そんな時は間にクッションとなる色を挟んだ方が見やすくなります。クッションには、白やグレーなどの無彩色やトーン(鮮やかさや明るさ)の違う色が適しています。
それらの関係を踏まえて、クリスマスカラーを考えてみましょう。クリスマスカラーでは、赤と緑が補色の関係です。引き立て合う相性のいい色ですが、きつい印象になる場合は、暗めの赤や緑を使用したり、間に白やシルバー、ゴールドなどを挟むと落ち着いた配色になります。
白は色味のない無彩色なので、組み合わせる色によって印象が変わります。赤と白の組み合わせならサンタクロースの衣装を思わせる陽気さや喜ばしさ、青と白の組み合わせなら落ち着いた静かな美しさを表現してくれるでしょう。ゴールドやシルバーはその輝きによって、ゴージャスさや高級感を演出してくれます。
参考
分類から探す 色彩|武蔵野美術大学造形ファイル
迷いを解決する!効率的な配色の考え方|色カラー
クリスマスのデザインにおすすめ!カラーとモチーフについて|印刷の現場から
クリスマスカラーを使った雑貨やディスプレイ
それでは、実際にクリスマスカラーを使った雑貨やディスプレイの配色例を見てみましょう。家庭のインテリアを参考にしてください。
(参照元:部屋のインテリア実例 laguna917さん|RoomClip)
赤・緑・白の基本3色、きらびやかなゴールドやシルバーなど、クリスマスカラーをふんだんに使用した豪華なクリスマスツリー。クラシックな雰囲気の中に、ゴージャスさがあります。
(参照元:部屋のインテリア実例 ris-risさん|RoomClip)
赤と白、緑の毛糸玉を使ったかわいらしいリース。ゴールドがアクセントです。素材の柔らかみと丸い形が温かさを加えています。
(参照元:部屋のインテリア実例 mayuさん|RoomClip)
赤を効果的に使ったシックなテーブルコーディネート。色の少なさ、暗めの色調が大人っぽい雰囲気を生んでいます。
(参照元:部屋のインテリア実例 TOMさん|RoomClip)
一転してこちらは、手作りの温かみと素朴さが魅力のスイーツスタンド。柔らかい色味の緑にかわいらしさがあります。
(参照元:部屋のインテリア実例 Rin.さん|RoomClip)
白で統一すると、こんな清潔な雰囲気に。差し色のブルーグレイの抑えたニュアンスが印象的です。