幼児教育無償化からパパママが考えるべきこと - cocoiro(ココイロ) - Page 3

幼児教育無償化は優先されるべきか

「幼児教育無償化」は、子育て世代としては歓迎すべき政策です。しかし、本当に「幼児教育無償化」が優先されて良いのでしょうか。
また、幼児教育の費用として、認可保育所、幼稚園の利用料は、すでに所得に応じた負担に設定されています。この利用料が一律で無償化、となれば、高所得の人ほど恩恵を受けることになります。

子育てを取り巻く環境において、問題は幼児教育の費用だけでなく、山積しています。

例えば、都市部での待機児童問題。認可の施設に空きがないため、必ずしも質が担保されていない認可外保育園に通う子供が大勢います。

また、保育士の処遇の改善、環境改善が十分になされないことにより保育士が不足していることも問題視されています。保育士が不足していることで、開園できない施設もでてくるなど、問題が新たな問題を生んでいることもあります。

加えて、幼児教育の次のステップである、小学生の子供たちが、放課後に過ごす学童クラブも不足しています。

どれも緊急度の高い問題のように感じられます。こういった問題への対応よりも、一律での幼児教育無償化が優先されることが果たして良いのでしょうか。幼児教育無償化が優先されたことによってこれらの問題への対応が遅れてしまうのではないかということが懸念されます。

子育て世代のパパママ、当事者として、教育の問題について、考えていかないといけないのではないでしょうか。

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cocoiro編集部

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