アドラー心理学の『嫌われる勇気』って?内容のポイントとは - cocoiro(ココイロ) - Page 2

アドラー心理学『嫌われる勇気』とは?

アドラー心理学『嫌われる勇気』とは?
『嫌われる勇気』は、アドラー心理学の考案者であるアルフレッド・アドラーの思考をまとめた書籍です。普通はできるだけ人に嫌われないようにと考えたり、気を使ったりして生きていこうとします。しかしアドラー心理学では、嫌われる勇気を持つことで理想の人生を送ることができるとしています。

この「人に嫌われる」というのは、人が嫌がることをして嫌われなさいということではありません。嫌われたくないと考えるとき、他人の目に自分がどう映るか、他人が自分を同評価するかに意識が集中しがちです。つまり人目を気にしてばかりいるので、自分が本当に望む生き方ができないということです。人によく思われたい、人に嫌われたくないと気にしてばかりいると承認欲求だけが先行してしまいます。

これを解決するには、共同体感覚を持つことが欠かせないとしています。つまり「自分は一生懸命頑張って貢献している」という自覚を持つことで、共同体感覚が持てるようになり承認欲求を満たそうとせずに済むのです。

哲学者との対話形式で初心者にも分かりやすい

アドラー心理学を分かりやすく解説した、『嫌われる勇気』は、哲学者と対話しているように話が進んでいきます。心理学というだけでもなんだか難しく考えてしまいますが、心理学をよく知らない人でも苦手意識を持たずに読み進めることができます。

ビジネス書として4年連続ベストセラー

『嫌われる勇気』は、ビジネス書籍としても取り入れられています。出版されたのは2013年ですが、出版以来幅広い分野で注目され、累計発行部数100万部を超え、4年連続でベストセラー入りを果たすほどの人気です。『嫌われる勇気』は、自己啓発書的な要素もあるので、ビジネスにも役立つことから多くの人に読まれています。

読むたびに新しい発見がある

ビジネスだけでなく、学校や子育てまで幅広い分野から注目されているのが『嫌われる勇気』の特徴です。実際に『嫌われる勇気』を読んで、人間関係を改善した人はたくさんいますし、子育てに取り入れて効果を実感している人もたくさんいます。

いろんな分野で取り入れられていますが、読むたびに新しい発見があるのも人気の理由です。よく分からないまま手に取る人も多いですが、心理学を知らない人にとっても分かりやすく解説されているので、1回読むだけでもすでにマインドセットが変わってくるかもしれません。2度目には1回目とは考え方が少し変わっており、同じ内容でも新しい発見があったり、1回目には何も思わなかったことにも意識が及ぶようになったりします。