こんな点は要注意
メリットがあれば、当然デメリットも存在します。具体的にどのようなものがあるのか1つずつイメージしながら確認していきましょう。
中だるみしやすい
付属の中学ということは、高校や大学と併設になっているため、6年、もしくは10年間同じ環境で過ごすことになります。
安定しているという言葉とは裏腹に、同じ環境が故に中だるみしやすいというデメリットがあります。
腰を据えて取り組みたいという人には向いているかもしれませんが、定期的に刺激が欲しいという人は、慣れが出てきてしまうかもしれません。
すべての生徒が内部進学できるとは限らない
付属の中学=エスカレーター式で進学できるというイメージが根強いですが、上には上がいるので、すべての生徒が内部進学できるとは限らないのです。
小学生の時にはテストで満点が多くても、中学になれば難易度も上がりライバルも増えます。今までトップが当たり前だったのに、挫折を味わい勉強が手に付かないというケースも少なくありません。
付属の中学は、入ることがゴールではなく、入ってからいかに努力するかも大事な要素になってくるので、目標を明確にした上で志望校にするかどうか検討するようにしましょう。
挫折が大きなダメージを与える
受験を終え、合格したことに満足しその後勉強をしないと、当然遅れも出てくるもの。そして時には赤点を取ってしまい、留年という可能性もあります。
今まで出来て当たり前だったことが、できないことに挫折を味わい、どんどん悪いサイクルに陥ってしまいます。
挫折を通してがんばれる子なら伸びる可能性もありますが、負けず嫌い、完璧主義の子供にとっては、赤点や留年が大きなダメージになる可能性も。
合格することがゴールではなく、その後の見通しも持たせた上で受験するかどうかを検討する必要があるのです。
外部受験の難しさ
学校生活の中では、友達との関わりを通して興味や関心が変わってきます。当初は内部進学を目指していたが、外部の大学を受験するという選択肢も出てきます。
これは、自分の将来に対して意欲的になっている表れなので、親としては応援してあげたいですが、外部を受験する場合には、一般として試験を受けなければいけません。
付属校は外部受験に対してのサポート体制がない場合が多く、もう一度受験勉強に取り組まなければいけないのです。
親としてはがんばって入った学校なので、内部進学をして欲しいものですが、本人と相談しながら、内部進学をするメリットや外部受験をするデメリットを話し考えていかなければいけません。
もう一度受験をするなら、内部進学を選ぶかもしれませんし、努力してでも他の大学を選択するかも。
知っているのと知らないのでは、選択肢も変わってくるので付属校のデメリットも一緒に考えるようにしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
併設の中学は、倍率も高く合格するには相当な努力をしなければいけません。その分メリットもたくさんありますが、注意しなければいけない点もあるので、子供の性格も踏まえて慎重に検討するようにしましょう。