小学校1年生の足し算・引き算。大人から見れば簡単ですが、子供にとっては難しいのかもしれません。今回は子供に足し算・引き算を教える方法についてお伝えします。
もくじ
小学校1年生でマスターしておきたい算数レベル
小学校1年生の算数はどのくらいできればいいのでしょうか。文部科学省の学習指導要領を見ると、算数の目標として以下の4つが挙げられています。
(1) 具体物を用いた活動などを通して,数についての感覚を豊かにする。数の意味や表し方について理解できるようにするとともに,加法及び減法の意味について理解し,それらの計算の仕方を考え,用いることができるようにする。
(2) 具体物を用いた活動などを通して,量とその測定についての理解の基礎となる経験を重ね,量の大きさについての感覚を豊かにする。
(3) 具体物を用いた活動などを通して,図形についての理解の基礎となる経験を重ね,図形についての感覚を豊かにする。
(4) 具体物を用いた活動などを通して,数量やその関係を言葉,数,式,図などに表したり読み取ったりすることができるようにする。
(引用元:学習指導要領「生きる力」第2章各教科第3節算数|文部科学省)
「数と計算」についてもう少し詳しく見てみると、このように記されています。
A 数と計算
(1) ものの個数を数えることなどの活動を通して,数の意味について理解し,数を用いることができるようにする。
ア ものとものとを対応させることによって,ものの個数を比べること。
イ 個数や順番を正しく数えたり表したりすること。
ウ 数の大小や順序を考えることによって,数の系列を作ったり,数直線の上に表したりすること。
エ 一つの数をほかの数の和や差としてみるなど,ほかの数と関係付けてみること。
オ 2位数の表し方について理解すること。
カ 簡単な場合について,3位数の表し方を知ること。
キ 数を十を単位としてみること。
(2) 加法及び減法の意味について理解し,それらを用いることができるようにする。
ア 加法及び減法が用いられる場合について知ること。
イ 1位数と1位数との加法及びその逆の減法の計算の仕方を考え,それらの計算が確実にできること。
ウ 簡単な場合について,2位数などの加法及び減法の計算の仕方を考えること。
(引用元:学習指導要領「生きる力」第2章各教科第3節算数|文部科学省)
小学1年生では、数や順番のごく基本的なところを理解して、さらに簡単な足し算や引き算ができるようになること、というのが目標といえそうです。
やはり重要なのが、足し算、引き算です。特に繰り上がり、繰り下がりが登場してくると「難しい」という印象を持つ子供が多くなります。