体罰によらない「子供を伸ばす」しつけ方法
子供の成長の過程を理解し受け止める
子供はいずれ親や教師の庇護(ひご)を離れ、社会で自立して生活していかなくてはなりません。そのために、子供は成長の過程でさまざまなトライ&エラーを繰り返します。「いやいや期」や「思春期」など親や社会に対して反発する時期があるのも、子供の健全な成長の一部です。子供の行動に目くじらを立てず、成長の過程として理解し、見守る余裕を持ちましょう。
子供が道を誤りそうになったとき、子供の間違った行動を本当に止められるのは体罰ではなく、親子の信頼関係です。信頼できる相手からの愛情のこもった助言は、思春期の子供の胸にも届きます。普段から、いざというときに話のできる関係を保つことが大切です。
イライラをクールダウンさせる方法を見つける
疲れやストレスがたまっていると、親自身の心の余裕がなくなり、普段なら見過ごせる子供の行動に思わずかっとなってしまうことがあります。まず親自身が睡眠を十分にとり、適度に運動するなどストレスをため込まないように気をつけましょう。
もし、かっとなってしまったら、衝動的な言動を控えるのが大切です。怒りのピークはたった6秒で過ぎると言われています。まずは最初の6秒をやり過ごし、怒っている自分を冷静に見られるようになるまでクールダウンさせる方法を見つけましょう。子供に衝動的な言動をぶつけぬよう、イライラが収まるまで子供のそばを離れるのもいいでしょう。
一人で抱え込まず周囲の人に相談する
子育てに正解はありません。兄弟でも上の子のときはうまくいった方法が、下の子にも通用するとは限りません。皆が悩みながら子育てをしています。困ったときは一人で抱え込まず、周囲の人に相談してみましょう。公的機関も子育て世代をさまざまな形でサポートしています。近くの公的機関に相談してみるのもいいでしょう。
まとめ
体罰禁止が法制化された現在、日本もようやく、体罰撲滅に向けたスタートラインに立ちました。これにより、体罰によらないしつけの方法がより広く実践され、二度と体罰や虐待で命を落とす子供が出さない社会にしたいものです。
参考
学校教育法(昭和二十二年三月二十九日法律第二十六号)|文部科学省
子どもを健やかにはぐくむために~愛の鞭ゼロ作戦~|厚生労働省
親の体罰禁止を明文化、児相の機能強化も盛る 改正虐待防止法・児童福祉法が成立|日本経済新聞
子どもに対するしつけのための体罰等の意識・実態調査結果報告書|セーブ・ザ・チルドレン
すべての子どものすこやかな成長のために|子どもすこやかサポートネット
子どものすこやかな成長のために|子どもすこやかサポートネット
体罰の5つの副作用: 体罰の定義「体罰の心理学」反対するなら根拠を持とう|Yahooニュース
「アンガーマネジメント」とは?怒りを抑える3つのテクニック|百計Online