算数が苦手な子におすすめしたい、筆算を用いた掛け算の教え方を紹介 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

二桁×二桁の教え方

二桁×二桁の掛け算を教える場合は、以下の2つのパターンを試してみるのがいいでしょう。魚プレートを用いた暗算は、子供が楽しく掛け算の計算をするきっかけ作りとしてもおすすめです。

二桁×一桁を2回行う

二桁×二桁の掛け算の場合は、基本的には二桁×一桁の計算を2回行うことになります。「34×12」の場合は、最初に「34×2=68」、次に「34×1=34」の計算をします。「34×1」の計算は、実際には「34×10=340」と同じ意味となるため、「68+340」で答えは408となります。

二桁×一桁や、二桁×二桁の筆算は「分配法則」と呼ばれる仕組みを理解することで計算することができます。分配法則は中学校で本格的に習い始めるもので、(a+b)×c=a×c+b×cという公式がありますが、小学生の子供に教える際は「分配法則」という言葉を無理に使う必要はなく、「二桁×一桁の計算をする場合は、二桁の数字を十の位と一の位に分けて、それぞれに掛け算をする」というような簡単な説明でいいでしょう。

魚プレートを用いたゴースト暗算を活用

ゴースト暗算は、二桁×一桁や、二桁×二桁の掛け算を暗算する場合における画期的な方法です。二桁の計算は前述したように筆算を用いるのが普通ですが、筆算において魚プレートを盛り込むことで子供も楽しく計算することができます。視覚的にイメージがしやすく、暗算のスピードや正確性が向上するといわれて話題になった計算方法ですが、計算自体は筆算と同じです。

例えば、46×7の計算を魚プレートのゴースト暗算で計算する場合は、最初に二桁の数字の十の位の数と、一桁の数字を掛け算した答え「4×7=28」を魚の形を書いたイラストの左に入れていきます。次に、二桁の数字の一の位の数と一桁の数字を掛け算した答え「6×7=42」を真ん中と尻尾の部分に記入します。体に書いた数字を足し算した数「28+4=32」と、尻尾に書いた数字の2を並べると、322という答えになります。

視覚的に楽しめる魚プレートのゴースト暗算は、通常の筆算に慣れていると計算しづらい場合もあるため、子供が掛け算の筆算に苦手意識を持っている場合などに提案する手段として覚えておくのがいいでしょう。

(参照元:SABUROU KAMIYA|YouTube)

0を含む掛け算の教え方

すべての数字に共通しているのが、掛け算で0を掛けると、答えは0になるということです。大人にとっては当たり前のことかもしれませんが、子供に理由を説明する際に苦戦する方も多いのではないでしょうか。その場合は、身近なものを題材に子供に伝えてあげると理解しやすいかもしれません。

例えば、「あめ玉が欲しいと思っても、買わなければあめ玉の数は0になるよね」と言ってみたり、「1個100円のお菓子を1つ買うと100円だけど、買わなければ0個で0円だよね」など、子供が分かりやすいアイテムを用いて教えてあげましょう。