小学校2年生算数の難関「繰り下がりのある引き算」の筆算の解き方! - cocoiro(ココイロ) - Page 2

繰り下がりのある引き算の筆算の解き方

ここまで準備ができたところで、問題となっている「繰り下がりのある引き算の筆算」の解き方を解説していきます。具体的には、2桁の数字同士と3桁の数字同士の引き算です。

2桁の数字同士

小学校2年生の段階で、2桁の数字同士の引き算を習います。筆算の仕組みを理解してしまえば、難しくはありません。ただ、筆算の仕組みが理解できないと、とても難しい問題に感じます。仕組みを理解することができれば、3桁になっても4桁になってもやることが増えるだけで、考え方は変わりません。だからこそ、2桁の数字同士の計算はしっかりとおさえておきましょう!

問題:22-15 = 7

筆算にすると下記の通りです。

一の位の2から5を引くことはできないので、十の位から10をもらいます。

もらった10を一の位の上に書き込みます。そうすることで、12から5を引けばいいことが分かります。

12から5を引くと、答えは「7」です。そして、十の位の1から1を引いたらゼロなので、そのまま答えは「7」となります。

理解している人にとってはシンプルで分かりやすいですが、数字で考えることに慣れていない子供にとっては、この説明だけでは難しいでしょう。そんなときは、コインを使って繰り下がりの原理を教えてあげると理解が進みやすいです。

一の位を1円玉に、十の位を10円玉に見立てて、繰り下がりを教えてあげてください。上記の例題であれば、10円玉2枚と1円玉2枚で22円、そこから10円玉1枚と1円玉5枚の15円を引くやり方です。筆算を紙に大きく書いて、その上に実際にコインを並べて、繰り下がりの仕組みを視覚的に伝えましょう。

また、筆算をするときに、計算ミスをしないためには位が上下で揃っていることが大切です。筆算の式が書かれていない場合は、お子さんに、位を上下揃えた筆算の式を書かせるようにしましょう。

3桁の数字同士

3桁の数字同士になってもやることは同じです。

問題:356 – 159

筆算にすると下記の通りです。

まず、一の位を計算します。6から9は引けないので、十の位から10もらいます。

16から9を引いて、一の位の答えは7になります。これと同じことを十の位でも行います。

4から5は引けないので、百の位から繰り下げます。

14から5を引いて、十の位には9が入ります。

最後に、百の位の2から1を引いて百の位の答えに1が入り、答えは「197」となります。

3桁の数字同士の筆算は、2桁の数字同士の筆算の練習を十分にしてから取り掛かるようにしましょう。