絶対音感はデメリットが多い?絶対音感あるあるとデメリットの解決法

絶対音感は誰でも持っている能力ではないので、「特殊な才能」「天才的でかっこいい」といったイメージを持つ人が多いと思います。しかし、実際に絶対音感を持つ人からすれば、メリットよりデメリットを感じることの方が多いようです。なぜ、絶対音感があることでデメリットを感じてしまうのでしょうか?

当記事では、絶対音感を持つ人が感じるデメリットとメリット、またデメリットの解消方法についてご紹介します。絶対音感について知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

絶対音感のデメリットあるある

生活音も音名で聞こえて集中できない

絶対音感があると、生活の中で聞こえてくる音(電車の音、電話の着信音、掃除機の音など)が音名や和音に聞こえて集中できないというデメリットがあります。

これは、絶対音感があることで、無意識のうちに生活音が脳内で音階に変換されるためです。自分の意思で音を聞くのではなく、周囲から聞こえてきてしまうので、耳障りに感じることも多いようです。

天才的に音楽力が高いと思われる

絶対音感があると、天才的に音楽力が高いと周囲に思われることがあります。とくに「絶対音感がある=歌がうまい」と思っている人が多いので、「天才的に歌がうまいはずだ!」と周囲の期待値が勝手に上がってしまうことも……。

しかし、絶対音感を持っていれば「歌や楽器演奏が上手」ということではありません。うまくなるには練習が必要です。勝手にハードルが上がっていて、いざ披露するとがっかりされる……ということで嫌な気持ちになる人も多いのでしょう。

音楽を感情で楽しめない

絶対音感の持ち主は、音楽を感情で楽しめないことがあります。これは、良すぎる音感のせいでメロディや音に集中しすぎてしまい、歌詞などの心情部分に感情移入しづらいせいです。

人は音楽を楽しむときに、演奏者の奏でる歌詞や表情などから感情を読み取って共感し、感動します。絶対音感の持ち主は、共感する前に音階が気になってしまうので、感情に寄り添って音楽を楽むことができない場合もあるようです。

人にからかわれる

絶対音感を持っていると、周囲の人に音当てクイズを出されることがあります。コップをスプーンで叩いた音を「この音は何?」と聞かれるなど、絶対音感を面白いものとしてからかわれ、嫌な気持ちになる人が多いようです。

また、この音当てクイズは一度だけではなく、何度も出題されることがあります。初めはなんとも思わなくても、あまりに繰り返されると嫌気がさす人も多いと言います。

音の微妙な上がり下がりに気づいて気になってしまう

絶対音感があると、「電池が少ないおもちゃの効果音が、いつもよりも半音ずれている」といった音の微妙な上がり下がりに気づくことがあります。

普通の人には理解できないような微妙な音の変化でも、絶対音感がある人にとっては大きな変化に感じてしまうので、過敏になる人も多いようです。

カラオケが楽しめない

絶対音感があると、カラオケをなかなか楽しめないというデメリットがあります。絶対音感の人は音程のズレを敏感に感じてしまうので、人の歌の音程のズレにもすぐに気づきます。

カラオケとは「空(から)」と「オーケストラ」の略ですが、「カラオケのオケに対して歌の音程がはまっていない……」という不快感を感じるとなかなか楽しめないようです。

また、絶対音感を持つ人の脳内には、その曲の原曲キーがインプットされています。そのため、歌う人の音域に合わせて高さを変える「トランスポーズ機能」を使ってキーを変えて歌うと、気持ち悪く感じることがあるようです。

絶対音感が役立つ職業が多いわけではない

絶対音感は特別な能力ですが、それを生かせる職業が多いわけではありません。絶対音感が役に立つのは、音楽に関わる職業(作曲家や歌手、アーティストなど)に就いたときです。

しかし、音楽に関わる仕事に就いたとしても、絶対音感の能力は「あったら便利」という程度のもので、「絶対音感がないと仕事ができない」ということではありません。

音楽の仕事をする場合は、相対音感(音と音を比較して音階を理解する能力)があれば良く、この能力は大人になってからでも身につきます。音楽の仕事に就いても絶対音感が必ず必要ということはないので、社会全体で見ても、絶対音感が必要な職業はあまりないのかもしれません。

絶対音感のメリットあるある

転調に強いのでアドリブやセッションで大活躍できる

絶対音感がある人は、曲が急に転調しても調を見失うことがありません。そのため、アドリブで演奏することが多いジャズや自由なセッションなど、その場で考えて音楽を演奏するときには非常に役立ちます。

絶対音感がない人は、音を聞いただけでは急な転調についていけないことがあります。しかし、絶対音感がある人は音を聞いただけで瞬時に転調を理解できるので、アドリブやセッションの場では大活躍できることでしょう。

相対音感と比較すると音への反応速度が速い

絶対音感の人は、相対音感を持つ人に比べて「音への反応速度が速い」というメリットもあります。

そもそも相対音感を持つ人は、音楽を聞きながらその調の主音(例:ハ長調であればド)を捉え、音の流れを理解します。したがって、音を捉えるためには、その曲の途中くらいまである程度音楽を聞く必要があります。

しかし、絶対音感を持つ人は音楽の流れを聞く必要がなく、その音を聞くだけでどの音なのか直感的に理解できます。音への反応速度が速いので瞬時に楽曲を理解できることも多く、音楽に携わる上で大きなメリットとなります。