プログラミングに数学が必要な分野
ここでは、プログラミングをするのに、特に数学的な知識が必要な分野をご紹介します。近年、著しい成果を上げている人工知能や、日本が世界でも存在感を示しているゲーム開発、マーケティングには欠かせなくなったビックデータを含む統計処理の3つをご紹介します。
人工知能
人工知能の分野を学ぶのであれば、数学の知識は必要です。人工知能は人間では扱えないほどの大量のデータを瞬時に分類・判断します。これを実現するためには、線形代数の知識が必要です。
また、人工知能が膨大な情報の中から正しい情報をアウトプットするためには、微積分が必要です。そして、膨大な情報を扱う人工知能を扱うのであれば、統計の知識は欠かせません。
線形代数、微積分は高校の数学で学習する内容ですし、統計学も2022年度から実施される高等学校学習指導要領によると、必須科目として扱われています。
参考
数学Cが復活。統計が必須化。数学の次期学習指導要領案(2022年度開始)をわかりやすく解説!
ゲーム開発
ビデオゲームは、ゲームエンジンやライブラリが整備されているので、自分でプログラミングを全てしなくてもゲームを作ることができます。しかし、本質的には想像の世界をコンピュータ内に作り出すことになるため、数学・物理学的な要素が必要です。
また、ゲームエンジンを使ってゲームを作ったとしても、その背景にある原理を理解しておかないと斬新で新しいものは作れませんし、異常が起きたときも対処することができません。そのため、ゲーム開発を志すのであれば、数学の知識は必要になるでしょう。
統計処理
すでに人工知能のところで触れましたが、統計処理にも統計学、つまり数学が必要です。ビックデータを統計学を使って分析することで、経営戦略やマーケティング戦略などを作る際に効果があることが分かっています。
そのため、統計学は非常に注目を集めています。情報に基づく地道な分析はされてきましたが、それがコンピュータによって瞬時に行うことができるようになっています。しかし、どのように統計を取るかはプログラミングをする人間の腕にかかっているのも事実でしょう。
まとめ
プログラミングをするのに数学は必須ではありません。また、小学校でのプログラミング学習は、プログラミング的思考を高めることが目的になっています。しかし、プログラミングを自在に操り世界で通用するプログラマーを目指すのであれば、数学や物理の知識は必要です。
さらに、英語力やコミュニケーション能力も求められるでしょう。子供の将来の選択肢を増やすためにも、プログラミングをきっかけに、親子で数学や英語、コミュニケーション能力を鍛えてみてはいかがでしょうか?
参考
プログラミングに数学が必要な理由【関係ある?】【プログラマー必見】|我、京大生ぞ
プログラミングと数学の関係とは?プログラマーに必要な数学知識|kuguru
プログラミングに数学の知識は不要!本当に必要な能力を徹底解説|ENGINEER.CLUB
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