プログラミングに必要な能力
それでは、プログラミングをするのに必要な能力は何でしょうか? それはずばり、論理的思考力、数学的な処理能力、英語力の3つです。プログラマーを目指すのであれば、他にもコミュニケーション能力やコツコツやる根気などが考えられますが、ここでは3つの能力に絞ってご紹介します。
論理的思考力
文部科学省の手引きにもあったプログラミング的思考の説明を読んでも分かるように、プログラミングとは、コンピュータに対して分かりやすく指示をすることです。そのためには、最終的にどんなアウトプットをしてほしいかを理解して、そこに至るためにはどのような手順で、どんなオーダーをすればいいのか組み立てて考える論理的思考力が必要です。
コンピュータは、人間とは異なり、あいまいさを持ち合わせていません。そのため、あいまいな指示では思うようには動きません。また、ミスが生じたときに、その原因を突き止めるにも論理的思考力が必要になります。
数学的な処理能力
プログラミングには、数学的な処理能力も必要です。どの程度のプログラミングをするかにもよりますが、アルゴリズムを使いこなすようなプログラミングを目指すのであれば、数学的な知識がないと難しいでしょう。
また、基本的なプログラミングでも、数値の処理を扱う場面は数多くあります。例えば、基本的な四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)を理解していることは大前提ですし、関数などの知識もあるに越したことはありません。
ただ、高校で理数系を専攻して、数学が得意でないとプログラミングができないというわけではありません。小学校、中学校段階の数学を理解していれば、文系でもプログラミングをすることはできます。
英語力
プログラミング言語は英語で書かれているので、ある程度の英語力は必要です。エクセルの簡単な関数を入れるときも「IF」や「AMOUNT」「AVERAGE」など、英語を理解できればどのようなソースコードであるかがすぐ分かりますし、覚えも早いはずです。
また、技術者向けの文章は英語が多いです。もちろん、日本語にも翻訳されますが、最新の情報を得たいのであれば英語力は必要不可欠です。