スクラッチの特長
スクラッチは全世界で最も利用されているプログラミング言語といっても過言ではありません。ではなぜ、スクラッチは広く利用されることになったのでしょう。スクラッチの特長から、全世界に広まった理由を紐解きます。
特長1:積み木のような見た目で分かりやすい
通常のプログラミング言語はアルファベットの文字列で書かれます。これに対して、スクラッチのプログラミング言語は積み木のようなブロックに各種指示が書かれており、見た目に分かりやすい「ビジュアルプログラミング」を採用しているのが大きな特長です。
命令を与える対象も子供の興味を引きやすいイラストがたくさん使われており、子供たちが飽きない工夫が随所に見られ、楽しんでプログラミングを行うことができます。
参考
初心者におすすめ!プログラミング言語Scratch(スクラッチ)でできること
特長2:Webブラウザだけですぐに使える
スクラッチはアプリではないのでインストールの必要がありません。使っているパソコンに必ずインストールされている「Webブラウザ」からスクラッチを検索すると簡単に使うことができます。
Webブラウザから利用できるため、どのパソコンのOSでもスクラッチを使うことができます。
参考
特長3:無料で作品を作れる
スクラッチは、マサチューセッツ工科大学から無償で提供されています。作品を作るだけでなく、他の人が作った作品を見て遊ぶことも無料でできるため、さまざまなアイデアに自由に触れて楽しむことができます。
特長4:タブレット端末でも使える
2019年1月2日に正式にリリースされたスクラッチ3.0で、iPadなどのタブレット端末でも利用できるようになりました。
旧バージョンのスクラッチ2.0ではAdobeのFlash Playerが必須でしたが、iPadではFlash Playerが非対応でしたので、スクラッチ2.0をタブレット端末で利用することができませんでした。しかし、スクラッチ3.0ではFlash Playerを利用しないで使えるように改善されたため、iPadなどのタブレット端末のブラウザでも利用できるようになったのです(なお、2020年にはAdobe Flashの廃止が発表されています)。
ただし、タブレット端末でのスクラッチ利用はまだ完全とは言えず、次のような問題点が挙げられています。
- スマートフォンでのプロジェクトの閲覧はできるが、作成や編集はできない。
- タブレット端末では、”キーが押された”ブロックや右クリックメニューを使用できない。
そのため、今後の改善に注目が必要です。
参考
Scratch3.0が正式リリース!利用環境変更点まとめ〜タブレット端末でもOK、Internet Explorer非対応に|知りたい!プログラミングツール図鑑
特長5:世界中とつながることができる
スクラッチは、150以上の国と地域で利用されており、翻訳機能によって40以上の言語に対応しています。また、年齢を問わずに簡単に利用できることも手伝って、世界中で3900万人のユーザーが登録しています。ユーザー登録をせずにスクラッチを利用している人もいることを考えると、スクラッチの利用者数は想像以上にいると考えられています。
参考
Scratchがプログラミング教育で一番使われているこれだけの理由【プログラミング教育のホントのところ】|バレッド(VALED PRESS)
そのため、多くの人のアイデアや作品に触れることができるだけでなく、さまざまなアドバイスを受け取ることもできるため、創造活動を高めることができます。