思春期の中学生との接し方で大切なこと
「なかなか話をしたがらない」「相手にされない」「反抗的になる」などの子供の変化は、子供の成長に必要なことだと頭では分かっていても、思春期の子供とどうコミュニケーションをとればいいか悩む親御さんも多いことでしょう。新春期の中学生の子供とどのように向き合っていったらいいのでしょうか。思春期の子供との接し方について紹介します。
叱らずに会話をする
「どうしてそういう態度を取るの?」と頭ごなしに否定すると、子供は悲しい気持ちになってしまいます。そこでおすすめなのが、子供と同じ目線に立って会話をすることです。
例えば、子供の服装が気になった場合は、「そんな格好をして恥ずかしくないの?」と言うのではなく、「今はそういう服装がはやっているの?」と一度質問し、その上で「それも素敵だけど、こんな感じはどう?」と提案するのも一つの方法です。
子供の気持ちや行動については、認める部分はしっかりと認める方がいいかもしれません。子供との距離も縮まっていくでしょう。自分の思春期を思い出しながら、子供の気持ちに寄り添い、否定的な言葉を使わずに上手にコミュニケーションをとるよう意識しましょう。
子供の友達を誘って一緒にご飯を食べる
子供の友達を見て、「本当に仲がいいの?」と不安になることもあるかもしれません。例えば、以下のような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
【ママからのご相談】
16歳の息子の事で相談です。私はずっと専業主婦で、子供が小さい頃から食事もきちんと作り、我が家は食卓でのコミュニケーションも取れていたと思います。なのに半年ほど前から、素行の悪そうな友達が遊びに来るようになり、息子の服装も変わり、先日はピアスまで開けていました。
(引用元:非行に走る息子とのコミュニケーションの取り方 │ パピマミ)
上記のように、せっかくのコミュニケーションの場である食事の時間が、子供が友達付き合いをすることで機会が減ってしまったケースもあるかもしれません。しかし、子供の行動の変化や気持ちの変化にも柔軟に対応する必要があります。まずは、子供と友達が仲が良くなくなったきっかけや理由があるはずですので、思春期で友達とばかり遊んでいる子供をお持ちの方は、子供と子供の友達と一緒にご飯を食べながら会話をする機会を作り、コミュニケーションを積極的に取ってみてはいかがでしょうか。
学校に行かない場合は理由について聞いてみる
中学生になってから子供が学校に行きたがらなかったり、授業に出ずに別のことをしている場合は、ただ学校に行きたくないだけではなく、何らかの理由があるのかもしれません。「教師とのトラブル」「友人関係のトラブル」「授業についていけない」「将来に不安を感じている」など、学校に行かない場合の理由について子供に聞いてみるようにしましょう。もし理由が分かれば、対処法について考えることができ、改善策が見つかるかもしれません。
子供が学校に行かずに家にいる場合は、すぐに叱ったりするのではなく、様子を見ながら話をしたり、親だけでもカウンセリングに行って専門家からアドバイスを受けるのがいいでしょう。子供が学校に行かなくなると、親の精神的負担も強くなります。第三者の専門機関に相談し、一人で悩まないようにしましょう。
コミュニケーションは一人ではなく複数で行う
近年、日本の家庭において、子供が話をする相手が母親だけ、または父親だけになるなど、一人の保護者だけが子供とのコミュニケーションの中心となっているケースが多いといいます。例えば、娘から父親に伝えたいことがあっても直接話をせずに、母親を通して父に要件を伝えるなど、保護者のどちらか一人に過剰なストレスがかかってしまう場合もあるといいます。
母子家庭や父子家庭など、家族の形はさまざまですが、もし子供とコミュニケーションをとっている保護者が体調を崩したり病気になってしまった場合などは、あっという間に親子関係が変わってしまうことも考えられます。子供が反抗的な態度を取る場合は、できるだけ家族全員がコミュニケーションを取ることができるよう、保護者や家族が積極的に働きかけるといいでしょう。
母親とは話をしても父親とは全く話をしないという場合は、父と母の役割をそれぞれ見直し、どちらかが相談に乗ったりするなど、役割を分担するのも一つの方法です。