世界の高等教育機関を知る
日本の高等教育機関に対して、文化の違うアメリカやフランス、ドイツなどの高等教育機関にはどのような特徴があるのでしょうか?
アメリカ合衆国
世界大学ランキングで上位の大半を占めるアメリカには、世界的にも名門と言われるハーバード大学やスタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学、コロンビア大学などがあります。これらの大学の卒業生は、グローバル企業や政治界でリーダーを務めることも多いです。
そんなアメリカには、ユニバーシティと言われる総合大学だけでなく、コミュニティカレッジやリベラル・アーツ・カレッジがあります。
コミュニティカレッジでは、職業教育が提供されており、卒業後は地域社会への就職の道が開けます。また、ユニバーシティへの進学準備のために準学士も付与されます。
リベラル・アーツ・カレッジは、基礎的な教養教育を行う4年制の高等教育機関で、多くの場合、大学院はなく全寮制です。また、学生数もユニバーシティに比べると少なく少人数制なのが特徴です。
フランス
フランスの高等教育機関には、一般的な大学とグランゼコールと呼ばれる高等職業訓練学校があります。グランゼコールは、エリート技術者の養成のために始まった機関で、アカデミックな教育よりも実学を重視しており、大学とは目的が違います。
また、それ以外にも技術大学や高等音楽院、高等美術院などがあり、これらも高等教育機関に位置しています。
ドイツ
ドイツの高等教育機関は、大学と専門大学の2つに分けることができます。大学は、総合大学と工科大学、教育大学、連合大学、神学大学があります。専門大学は、技術系の高等教育機関で、学士号や修士号が付与されます。
また、21歳以上から入学可能な高等職業学校があり、修了時にはマイスターの資格を得ることができます。多くの学生は、ビジネスかソーシャルケアを選択し、学んでいます。
まとめ
高等教育機関は、大学や大学院だけでなく、より職業に直結した実学的な機関がさまざまな分野で存在しています。また、日本と海外では高等教育機関の種類も、修学年数や得られる資格も異なります。お子さんの将来を見据えて、多くの高等教育機関の選択肢を見せてあげてください。
参考
「日本の高等教育は世界のライバルに後れを取りつつある」世界的権威が語る|リクナビNEXTジャーナル