カツアゲ被害の現状は?
カツアゲという行為が存在していることは知っていても、実際に年にどのくらい起こっているかを知らないという人も多いでしょう。現在では、いったいどのくらいのカツアゲ行為が行われているのでしょうか?
警察による検挙人数は減っている
警視庁による「平成29年の刑法犯に関する統計資料」には、2008年から2017年までの間に恐喝罪で検挙された人数と、そのうち14〜19歳が検挙された数を報告しています。
具体的な人数は、以下の通りです。
(平成29年の刑法犯に関する統計資料|警視庁, P68 より筆者作成)
検挙されている人数は、大人も子供も年々減っていることが分かります。また、件数全体に占める子供の割合も小さくなっており、全体的に恐喝事件の数は少なくなっていると言えるでしょう。
しかし、これらはあくまで警視庁が把握している人数です。実際には「小さなけんかだから」と、警察に相談していないケースも多くあるでしょう。また恐喝罪と認定されるには、いくつかの証拠が必要な場合もあります。恐喝罪とはいかないまでも、知人や第三者からの脅しに苦しむ人は多いことでしょう。
被害が起こりやすいのは駐車場や路上
子供をカツアゲ被害から守るためには、カツアゲの起こりやすい場所を把握しておく、ということも大切です。実際に脅しによる被害が起こりやすいのは駐車場や路上などの日常で使用する場所です。
特に人通りの少ない場所であれば、人目に付かないところでカツアゲ行為をすることができます。子供にはできるだけ人通りの多い場所を歩かせ、どのような場所でも犯罪が起こる可能性はあるということを教え、家族でカツアゲ被害に気をつけましょう。