リメディアル教育とは?意味や実例、手厚く行っている大学について ( 2 )

リメディアル教育の現状はどうなっているの?

以前であれば、大学の授業についていけない学生は自然と講義に来なくなり、そのうち学校をやめていたかもしれません。しかし、現在の日本社会は中退すると再出発が難しい環境だとも言われています。どのように落ちこぼれてしまう学生をなくすかは、教育界の中では大きなトピックとなっています。

文科省は大学側への配慮を要請

一般入試だけにとどまらず、私立大学のセンター試験枠や各種推薦、AO入試など、大学入試での選抜方法は現在非常に多様化しています。その中で、文部科学省は求める学生像と入試内容、および入学後の教育内容は適切かどうかを検討するよう、各大学に要請しています。つまり、門戸を広げすぎた結果、最低限必要な内容を高校までに履修していない学生まで入学させている状況になっていないか、危惧していると言えます。

その一環として、大学での初年度教育の充実も求められています。もし仮に基礎学力が十分でない学生を入学させたのであればそれは大学側の責任であり、しっかりと4年間の課程で学んで卒業できるように大学がケアする必要があるということです。

参考

資料4 学士課程教育の現状と課題(重要な論点の例) | 文部科学省

実際にリメディアル教育を行なっている大学は多数

「平成 27 年度の大学における教育内容等の改革状況について(概要)」によると、多くの大学でリメディアル教育が実施されています。

高等学校等での履修の状況に配慮した取組 実施した大学(%)
学力別のクラス分け 51.5
入学前の補習授業の実施 40.3
入学後の補習授業の実施 36.3
個別指導 24.5
授業を既修組と未修組に分けて実施 14.1

(「平成 27 年度の大学における教育内容等の改革状況について(概要) | 文部科学省」 14ページより筆者作成)

特に、入学前後に補習授業を行う大学は全体の3〜4割に上っています。大学の授業についていけるか不安を抱えている子供にとっては、このように対応が手厚い大学は安心感があっていいでしょう。