ありがちなモンテッソーリ教育へ対する勘違い！
最後は、モンテッソーリ教育に対する勘違いを2つご紹介します。マリア・モンテッソーリが精神病院で気付き、貧困層の保育施設「子どもの家」で始めた教育法であることに立ち返えることが大切です。
エリート教育ではない
まずは、エリート教育やお受験のための教育ではないということです。ここまでも触れてきたように、藤井聡太プロやグローバル企業のCEOがモンテッソーリ教育を受けていることから、エリートを育てるための教育と考えられがちです。
しかし、どんな子供にも自己教育の力があり、それを引き出すためには、子供に触れる大人が環境を整えることが大切であるということが全体になっている教育です。決して一部の選ばれた人が受ける教育ではありませんし、それはマリア・モンテッソーリの意図とは違っているでしょう。
教具を使うことが目的ではない
モンテッソーリ教育では、子供の「学びたい！」という意欲を引き出すために、さまざまな工夫された教具が用意されています。
しかし、この教具を使うことが目的ではありません。モンテッソーリ教育で使われている教具を手に入れて、それを使わせればいいというわけではないのです。それよりも大切なことは、目の前にいる子供がどんなことに興味を持っているかを正確にキャッチして、それに合った教具を提示することです。また、発達に合った教具を提示することです。その教具を使うのか使わないのかも子供に任されています。
まとめ
教育は、時代や地域、その子供ひとりひとりによって、最適なものは異なります。モンテッソーリ教育は、従来の教育とは異なるオルタナティブ教育の一つです。モンテッソーリ教育が合うお子さんもいるでしょうし、合わないお子さんがいる可能性もあります。モンテッソーリ教育の本質や批判を見聞きして、お子さんの興味や関心に合わせて、どのような教育がいいのかを探す参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考
ウィリアム王子とキャサリン妃が選んだ「モンテッソーリ教育」とは｜朝日新聞
モンテッソーリ教育の小学校と、日本の小学校の５つの大きな違いとは 〜 実体験レポート｜FutureEduTOKYO
