10円玉が黒ずむ原理
ここからは、10円玉が黒ずむ原理について詳しくご説明していきます。
銅の酸化による黒ずみ
10円玉が黒ずむ理由の1つ目に、銅の酸化が挙げられます。10円玉には、銅、亜鉛、すずの成分が入っており、これらの成分は、さびの原因にもなるものです。空気中にある酸素や二酸化炭素、水や湿気などに触れることで、10円玉は、次第にさびていきます。そのため、それらにできるだけ触れないよう、瓶などの容器に密封して10円玉を入れておくと、いつまでたっても、10円玉は、きれいな状態を維持することができると言われています。
また、銅の酸化による10円玉の黒ずみは、上記した10円玉をピカピカにする方法の中でいえば、身近な食品を使う方法、クエン酸水を使う方法など、酸を使っていけば落とすことが可能です。
参考
10円玉は汚れるのですか?なぜ質問コーナー|日本化学会近畿支部小、中、高生の化学のページ
現在製造している貨幣|独立行政法人造幣局
手垢の油やたんぱく質によるさび
10円玉が黒ずむ原理の2つ目に、手垢の油やタンパク質によるさびが挙げられます。人間の手には、油やタンパク質などの手垢があり、それが手を通して10円玉に付着し、次第に10円玉の汚れとなっていきます。
油やタンパク質などの手垢は、上記した10円玉をピカピカにする方法の中でいえば、アルカリ性食器洗剤を使う方法、歯磨き粉を使う方法で落とすことが可能です。アルカリ性食器洗剤や歯磨き粉を使う方法で、10円玉がピカピカまでいくほどにきれいにならなかったのは、10円玉の表面に付着している油やタンパク質といった手垢しか落とすことができなかったからだと考えられます。
参考
10円玉は汚れるのですか?なぜ質問コーナー|日本化学会近畿支部小、中、高生の化学のページ
おわりに
ここまで、10円玉をピカピカにする方法とその原理についてご紹介しました。ここまでご説明してきたように、10円玉は、銅の酸化によるさびや手垢の油やタンパク質が原因となって汚れるため、こちらでご紹介したような汚れを落とす方法を2つ組み合わせれば、格段にきれいにピカピカにすることができることでしょう。
そして、10円玉をピカピカにする方法やその原理を知っていることで、理科や化学といった子供との勉強や実験、自由研究の際に、大いに役立てることができ、それらの知識を深めていくことへとつながっていくでしょう。
これを機会にぜひご家庭でお子さんと一緒に、10円玉をピカピカにする方法を試してみてはいかがでしょうか?
参考
大人の自由研究十円硬貨をいちばんピカピカにする調味料を探してみた。|テレビドカッチャ
洗濯洗剤(弱アルカリ)質問コーナー|日本化学会近畿支部小、中、高生の化学のページ
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現在製造している貨幣|独立行政法人造幣局
ピカピカ10円大作戦!(自由研究)|iドリル
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