子育てのストレスへの対処法
子育てにイライラしてしまう人の事例と、特徴について解説しました。イライラのもとを探ると、さまざまなストレスが潜んでいることが分かります。このようなストレスにはどうやって対処していけばいいのでしょうか。
ネガティブな感情をコントロールする
前項で見た、イライラしてしまう人の事例からは、以下のような特徴が見られました。
- 時間や体力に余裕がない
- 子育てに対する周りの評価が気になる
- 自分の感情をコントロールできない
この中でも、「自分の感情のコントロール」は重要な要素です。人によっては、あまり自分の感情を省みる余裕もなく毎日の生活を送っている人もいるのではないでしょうか。イライラして子供を叱ってしまってから、自分がイライラしていたということに気づく人も少なくないはずです。
このような人が「ネガティブな感情を出さないようにしよう」と努力すると余計にストレスを感じる可能性があります。まずは、「今自分はどんな気持ちなのか」を自分で理解することから始めてみましょう。このような試みは1人ではなかなかうまくいかないことも多いので、カウンセラーなど専門家の力を借りることも検討してみてください。
参考
ネガティブ感情は大事なSOSサイン、正体を見定める WOMAN SMART|NIKKEI STYLE
子育てグループなどに参加する
「子育てを手伝ってくれる人がいない」という状況が、親のイライラを悪化させている可能性が示唆されています。配偶者の仕事が忙しく平日の参加が望めなかったり、さまざまな事情で親族に手伝いを頼みにくい、もしくは頼みたくなかったりと、子育て家庭にはそれぞれに事情があります。
しかし、調査結果を見る限り「自分1人で頑張らなければ」という方向性では状況が改善しない可能性のほうが高そうです。それらのバランスを取りつつストレスを解消するには、まずは子育てについて話し合える関係性を持つところから始めてみるのがいいのではないでしょうか。
自分から積極的にそのような場を探しにくいときは、児童館などの公共施設へ足を運んでみるのもいいかもしれません。いきなり行動範囲や交際範囲を広げるのではなく、自然と顔見知りになったり、話をしたりするようになるところから良い出会いが見つかることもあります。
参考
子どもと引きこもりがちなママへ。児童館へ行ってみませんか?(高崎市)【ママライターイチ押し】トピックス|クルールぐんま – ママライフをハッピー&カラフルに –
家事サポートなどを積極的に利用する
「子供と過ごす時間が長いとイライラする」という調査結果から、子供にかかりきりで家事がおろそかになることがストレスになる可能性が示唆されています。これは、「家事をやらなければならない」という使命感・罪悪感に起因していることもありますが、自分の生活圏が散らかっていたりして不快、きちんとした食事が取れないのが辛いといった感情も原因としてあるでしょう。
不快感・不自由なところを解消するには、家事サポートなどを積極的に利用するのが一番です。自治体によっては子育て家庭が家事サポートを利用する際に助成を行っているところもあります。お住まいの地域で該当するサービスがないか調べてみてください。
参考
まとめ
1人で慣れない育児をしていると、「イライラしているのは自分だけなのでは」「自分はダメな親なのでは」と考えてしまいがちです。さまざまな調査結果から、親がイライラするのは特別なことでなく、よくあることだということがお分かりいただけたのではないでしょうか。自分がイライラするポイントが分かれば、解決方法も見えてくるかもしれません。ぜひ頑張りすぎず、自分の健康を維持しながら毎日の生活を送ってください。
参考
子育て期早期の母親のやりたい子育ての実現 | 日本助産学会誌
育児でイライラするママ・しないママの違い。原因は子どもじゃなかった | 女子SPA!