最近、環境問題の悪化の深刻化に対応しようとする「環境教育」という言葉を耳にするようになったのではないでしょうか。環境教育とはいったいどのような教育のことを指すのでしょうか? その目的や重要性、歴史などをはじめ、家庭でできることをご紹介します。
もくじ
環境教育とは?
環境教育とは、環境や環境問題への興味・関心を高め、環境の回復、保全、創造に向けた知識や技術、態度を身につけ、個々の人間と環境との関わりについて理解を深めるために行われる教育活動のことをいいます。
環境教育の歴史
環境教育(Enviromental Education)という用語が最初に用いられたのは、1947年のグッドマン兄妹による使用が指摘されています。1972年にストックホルムで開催された国際人間環境会議で環境教育の必要性が提唱され、1970年代終わりから1980年代にかけて環境教育が国際的に広まっていきました。
日本では、1950〜1960年代に生じた熊本水俣病、新潟水俣病、四日市ぜんそく、イタイイタイ病の4大公害病や自然破壊の問題に対する解決法としての教育が、環境教育の始まりであるとされています。環境教育が人間の生存に関わり、世界的に必要なものであると捉えられたのは、1970年代に突入してからのことです。
参考
環境教育の目的とは?なぜ重要なのか
現在、絶滅の危機に瀕している野生生物が存在したり、熱帯雨林やサンゴ礁が失われていったりと、地球環境の悪化は進行を続けています。
環境問題への取り組みは、人類の生存と繁栄につながっています。エネルギーや資源の効率的な利用などをすることで環境への負荷を減らし、人間を含むすべての生物にとって住み良い環境を築き上げていかなければなりません。
それを実現させるために、現実を知り、環境問題を自分の問題として認識してその原因や解決方法を学び、持続可能な社会づくりに貢献できる人材の育成を目的としています。