社会教育委員の取り組み例
全国の都道府県で社会教育委員はさまざまな取り組みを行っています。実際に社会教育委員がどのような取り組みをしているのか、その具体例を取り上げていきましょう。
取り組み例①
各市町村や都道府県は社会教育委員の活動内容を報告しています。武蔵野市では他の市町村で行われている社会教育の現場に足を運んで視察を行い、武蔵野市の生涯学習に役立てるために社会教育の活動内容を把握する取り組みをしたそうです。また、委員の感想などもレポートしています。
ひだまりマルシェにおいては、到着後施設(店内)を見学し、地元の食材を生かしたランチをいただきました。その後、「子ども食堂」を始める事になったきっかけを説明いただきました。子ども食堂は、武蔵野市でも始めているところがあり、大変興味深かったです。運営していくのは、いろいろな面で大変だと思いました。安中市役所松井田庁舎では、安中市職員より安中市の社会教育の現状や観光、魅力についてご説明をいただきました。
(引用元:引用元:武蔵野市社会教育委員だより 平成 30 年3月1日 第3号|こもれび 武蔵野市社会教育委員だより,p1)
取り組み例②
岩手県釜石市では、東日本大震災を受けて、社会教育委員が以下のような取り組みを行いました。
100日余りの避難所生活では、運営責任者として自主的な運営組織を作り、役割分担とルールを明確にして、生活リズムの確立に努め、早期にボランティア団体とのネットワークを進め、行政側との支援協調体制を強固にし、自助・共助・公助のあり方を認識し合った。仮設住宅団地では、自治会設立に参画し、皆さんの理解と協力を得て、新しいコミュニティを誕生させた。
(引用元:引用元:ご存知ですか?わたしたちのまちの社会教育委員さん!~官民協働の先駆けとしての社会教育委員を目指して~|一般社団法人 全国社会教育委員連合 文部科学省,p5)
いつ何が起こるか分からない時代だからこそ、地域の社会教育委員の設置が求められています。地域と連携したネットワーク型行政として社会教育委員はまちづくりに貢献しています。
社会教育委員の活動について知ろう!
社会教育委員は、社会教育の推進はもちろん、地域の安全を守る活動も行っています。社会教育委員に選出される人はすでに社会で実務経験を積んできた専門家が多く、専門分野の知識を生かして地域社会の発展に尽くしています。社会教育委員の存在や活動内容について知り、自分たちができる社会活動について改めて考えてみてはいかがでしょうか。
参考
社会教育委員 3.社会教育委員をめぐる役割と課題 |蛭田道春