社会教育と生涯学習の違い
生涯学習という言葉をよく耳にしますが、ここまでご紹介してきた社会教育とはどのような違いがあるのでしょうか? 社会教育法では、その内容を下記のように表現しています。
社会教育は学校の教育課程として行われる教育活動を除き、主として青少年及び成人に対して行われる組織的な教育活動(体育及びレクリエーションの活動を含む。)
(引用元:社会教育法|文部科学省)
つまり、学校教育は社会教育には含まれていません。また、家庭で行われる家庭教育と読書などの自己による学習も社会教育には含まれません。
それに対して、生涯学習は、学習者の視点から捉えられた考え方で、学校教育や社会教育、自己学習を含めた、より広い意味での学習を指します。広島県教育委員会が分かりやすく図にしたものを紹介しましょう。
(参照元:生涯学習・社会教育とは|広島県教育委員会)
市町村などの役所でも生涯学習課というネーミングが増えていますが、学習者の視点でつけられたネーミングと捉えると分かりやすいでしょう。
まとめ
社会教育は、昔からあった考え方です。しかし、時代とともに変化しており、戦時中の反省もあり、現在はさまざまな公共機関や組織が、それぞれの地域の実態に合った内容の教育内容を実践しています。お住まいの地域の自治体でも、社会教育が実践されているはずです。ぜひ、ホームページをご覧になり、図書館や公民館に足を運んでみてください。
参考
第1章 今後の社会教育行政等の推進の在り方について 2.社会教育の役割及び課題|文部科学省