教育困難校とは?背景や問題・課題、現場での取り組みについて

「教育困難校」というキーワードがたまに話題になることがあります。親世代としては語感から子供が「荒れる」「グレる」などという印象を受けるのではないでしょうか。教育困難校とはどのような学校のことなのか、実態や現場で行われている課題への取り組みについてご紹介します。

教育困難校とは?

まずは教育困難校の概要をご説明します。教育困難校によく見られる風景を知れば、どのような状態なのか把握できるでしょう。

授業や生徒指導など学校の機能が成立しない学校のこと

「教育困難校」という言葉について、教育界などで確立した定義があるわけではないようです。一方、CiNiiで「教育困難校」に関する論文を検索すると、2019年7月現在58件がヒットします。学校現場や研究ではそれなりに使われている言葉ではあるようです。

事例等を参照した報告・論文等の記述に合わせて、本記事では教育困難校を「授業や生徒指導などの学校の基本的な機能が成立しない、機能させるのが困難な状態が一定期間以上続いている学校」という大まかな捉え方をします。

「教育困難校は偏差値が低い」などと言われることもありますが、必ずしもそれだけが教育困難校の特徴ではありません。また、教育困難校という言葉は主に高校でよく使われるようですが、義務教育課程や大学に当てはめて使われる可能性もあります。

朝生徒が学校に来ない

教育困難校では通常の学校生活が成立していないことがよくあります。生徒が登校しなければ学校生活は始まりませんが、そもそも学校に来ない、来ても遅刻を繰り返す生徒が多数います。

原因の1つは学校に対する意欲の低さです。しかしそれだけではありません。アルバイトで生活費を稼がなくてはいけないために、アルバイトに疲れて朝起きることができない子供もいます。経済的に余裕がないため勉強に回す時間が減り、さらに学校というものが縁遠くなっていくというケースが見られます。

教室に入らない

登校しないだけでなく、授業時間になっても教室に生徒が入りません。ゲームをする、お菓子を食べる、メイクをするなどして廊下で友達同士遊んでいることが多いようです。

授業中に遊んだり立ち歩いたりする

授業が始まっても大人しくできずに、立ち歩いたり教室内の友達と遊び始めたりする子供もいます。全体としては、何もせずにただ大人しくしている子供と、騒ぐ子供に二分されるというところが多いようです。