義務教育学校とは何?カリキュラムの内容やメリット・デメリットについて

「義務教育学校」とは、単なる義務教育を行う学校という意味ではありません。まだ全国に数十校しかない、小中一貫教育を行う新しいスタイルの学校です。まだあまり知られていない義務教育学校について解説します。

義務教育学校とは

2016年から開校が始まった義務教育学校。設置されていない地域もまだ多くありますが、一部地域では複数校が開設され取り組みに注目が集まっています。

小中一貫教育をする学校

「義務教育学校」は,一人の校長の下,一つの教職員組織が置かれ,義務教育9年間の学校教育目標を設定し,9年間の系統性を確保した教育課程を編成・実施する新しい種類の学校です。心身の発達に応じて,義務教育として行われる普通教育を基礎的なものから一貫して施すことが学校の目的とされています。

(引用元:小中一貫した教育課程の編成・実施に関する手引 | 文部科学省 18ページ)

義務教育学校は、名前の通り「義務教育を行う学校」です。併設型・連携型と呼ばれる小・中学校には2つの学校が存在し、それをまとめて1つと考える仕組みです。

一方、義務教育学校では小学校・中学校をまとめて9年制の1校と捉えます。このことにより、より連続性・系統制のある義務教育を実施できる体制として注目されています。

東京・大阪をはじめさまざまな自治体で実施されている

義務教育学校の導入はさまざまな自治体や国立学校で進められています。県単位で見ると北海道や大阪府、基礎自治体では東京都品川区や茨城県つくば市などが複数校開設しています。

参考
日本の義務教育学校一覧 | Wikipedia

あくまで公教育。入学試験などは行わない

義務教育学校は国公立だけでなく私立としても設立することが可能です。しかし、2019年現在私立で設置しているところはありません。

市町村が設置する義務教育学校は、あくまでも公教育の位置付けです。入学のための試験や選抜などは行わず、学区に従って入学者が決まります。ただし、自治体によっては義務教育段階の学区を特に定めていないところや、義務教育学校のみ学区指定に関係なく入学可能としているところもあります。