実際どうなの?スウェーデン教育の良い点と悪い点とは - cocoiro(ココイロ)

教育国家として有名なスウェーデン。教育の特徴や歴史、教育の観点で良い点、悪い点を解説していきます。スウェーデンで行われている教育を取り入れたいと検討している親御さんは、参考にしてはいかがでしょうか。

スウェーデン教育の特徴

基本的な教育制度

スウェーデンの教育は、1歳から始まります。1歳から5歳までは、「プレスクール」という名称の教育機関に希望した人が通います。

そこから義務教育の基礎学校で9年間、高校で3年間、大学で3年間を過ごします。基礎学校から大学までの授業料は全て無料。大学以外では給食も無料になっています。また、教員以外にも「サポーター」という学習指導をしてくれるスタッフが存在しているため、わざわざ塾に通う必要もありません。

また、長期休暇は、夏休み(6月上旬~8月中旬)、冬休み(3週間)、秋休み(1週間)、イースター休暇(4月上旬、1週間)、スポーツ休暇(2月下旬、1週間)と非常に長期間です。

参考

スウェーデンの教育から見る日本の教育の行く末と対|子連れライター生活 

スウェーデン教育の変遷

スウェーデンでは、従来、教育は中央集権的だったといいます。しかし、国家の中枢に権限が集中するため、都市と地方の間で教育格差が深刻化しました。そこで、1980年代以降、教育現場や地方の特性に合う教育方法を選択できるよう、地方分権が進むことになりました。

この政策転換により、地方自治体の教育委員会や学校が決定権を持ち、子供たちは自由度の高い教育を受けられるようになったのです。地方文化に基づく授業、英語教育やダンス、音楽、野外活動などを積極的に行えるようになりました。

ちなみに、スウェーデンの教育無償化を支えるのは、国民からの税金。地方分権化で、地方自治体が所得税の課税権を持つようになり、平均30%の課税を実施して、財政を豊かに保ち、教育も充実しているのです。