子供の万引きは、立派な犯罪です。状況次第では、子供の人生すら狂わせてしまう危険性もあるのです。自分の子供、周りの子供が万引きを起こさないように、どういった対策が必要になるのでしょうか。万引きをする原因を含め、解説していきます。
もくじ
全国的な万引きに対する認知
全国での万引き発生件数
警察庁の「平成30年警察白書 統計資料」によれば、2008年度の万引き検挙件数は、10万5,986件。2011年度までは約10万件程度で推移していますが、2012年以降徐々に減少して、平成29年度までに7万5,257件までに減っています。件数は徐々に減っているものの、依然として全国で万引きが横行しているのが現状です。
9割の子供はすべきでないと考えている
特定非営利活動法人全国万引犯罪防止機構では、全国の小学生から高校生までを対象にアンケート調査を実施。「万引に関する全国青少年意識調査報告書」として発表しました。「万引きについてあなたの友達はどのように考えていると思いますか」という質問に対して、「絶対にやってはいけないこと」と回答した小学生は91.3%、中学生は71.5%、高校生は63.6%となっています。多くの子供は、絶対にやってはならないと理解はしているのです。
参考
万引に関する全国青少年意識調査報告書|特定非営利活動法人 全国万引犯罪防止機構
それでも万引きをしてしまう原因
仲間外れを恐れているから
友達同士で度胸試しをするため、集団で万引きをし、そこで仲間外れになることを恐れて一緒に万引きしてしまうこともあるようです。そこで断ると仲間外れにされ、いじめにまで発展する可能性もあるでしょう。前述の特定非営利活動法人 全国万引犯罪防止機構の調査では、万引きの理由で「友人に強要されたから」と回答した小学生は32.3%いました。
ストレス発散のため
家庭や学校で感じたストレスを発散するために、万引きをしてしまう子供もいるようです。ストレスの発散方法は、ほかにもありますが、万引きをその手段として選んでしまっているのです。
欲しいものを買えなかったから
年代を問わず「その品物が欲しいから」が1位、「お金がないから」が2位となっています。自分でアルバイトなどをしていない子供なら、親御さんからもらえるお小遣いでしか買い物できません。しかし、お金が足りず、物欲を抑えられなければ、万引きで解決してしまうかもしれません。物を盗んで解決するのではなく、物欲をコントロールする方法を身につけ、親御さんに相談する必要があるでしょう。
参考
万引に関する全国青少年意識調査報告書|特定非営利活動法人 全国万引犯罪防止機構