「子育てに向いていない」と悩むパパママは多く、深く自責してしまう場合があります。では、子育てに向いていないと悩む親にはどのような特徴があるのでしょうか。特徴別の解消方法をご説明します。子育ては「親育て」でもあります。子供と一緒に成長する親の悩みを一緒に考えてみましょう。
子育てに向いていないかも?と悩む人の6つの特徴
子育てに向いていないと悩む親には共通の6つの特徴があります。ただし、悩みは一つだけではなく複合的に出現することが多いことに注意して、自分の特徴を捉えていきましょう。
特徴1:子供への理想が高い
真面目で反抗的な態度をとらず、成績がいい。友達は多くてリーダーシップがあり、親の言うことをよく聞く素直な子供。運動神経も良く、クラスの代表に選ばれる。
このような、理想的な「自慢の良い子」を思い描いている親は、子供が理想とかけ離れている現実を知ると「育てにくい子」というレッテルを子供に貼り思い悩み、自分は子育てに向いていないと感じてしまいます。
特徴2:孤独で周りが見えない
子育ての時期は、子供にいつでも振り回される可能性があります。ですから、子供に常に注意を向けている必要があるため、気持ちが休まることがなく自分の一人の時間を満喫することができません。そんなときに、自由に趣味や友人付き合いを楽しんでいる人を見ると、「自分ばかりが辛い思いをしている」と思ってしまいがちです。
少子化や核家族化の進行、地域のつながりの希薄化など、社会環境変化の中で子育ての責任が母親に過度に偏り、子育てが「孤育て」とも言われつつあります。
このような不安を感じると、自分が望んで産んだ子供を足かせのように感じてしまい、自由を渇望してしまう自分は子育てに向いていないのだ、と自分を責めてしまいます。
孤独を感じてしまう親は育児で悩んでいることを周囲に打ち明けられない人が多いため、悩みを押し殺してしまい、心の病気にかかってしまう場合があります。
特徴3:自分が正しいと思っている
常に自分が正しいと考え、子供に意見を押し付けてしまう親がいます。新しいメディアとコミュニケーションをつくるジェイスクエアードが運営する女性のコメント投稿サイト「ガールズちゃんねる」に次のようなコメントが寄せられています。
自分の都合であれダメ、これダメ、と抑えつけ、ちょっと危ない事、汚いこともさせなかった。そのせいか、今小2ですが、大人の顔色を伺うような、ネガティヴ感情を持ちやすい子になってしまった気がします。
息子は可愛いし、存在しないとかは絶対に考えられないのですが。子育て向いてないなー。これからどんな風に成長していくのだろうか、不安です。
(引用元:子育てに向いていないと気がついた人 ( 566. 匿名 2017/06/18(日) 23:44:44)|ガールズちゃんねる )
自分の子育て方針に絶対の自信を持っていたり、我が子が不測の事態で困ることを心配してしまう親は、子供に過干渉になってしまいます。親自身も言いすぎて子供が萎縮していることに気が付いていても、「正しい事をしている」という意識が抜けないため、子供を自由に行動させることができません。こうした子供を監視下に置いておきたい親を最近では「ヘリコプターペアレント」といいます。
なぜヘリコプターペアレントになってしまうのでしょうか。子供が産まれると、親は24時間のサポート体制で育児を行います。言葉の話せない赤ちゃんの表情や動作を読み取って、どんな助けが必要なのかと、常に考える生活を送るのです。子供が無事に元気で育つだろうか、泣いたり辛いことがないだろうか、と常に心配をして子供の行動パターンが読むという毎日続くと、次第に、子供にとっての不利益な事態を予測できるようになります。
すると、子供にとって起こり得る可能性のある不利益な事態を先回りして取り除こうとし始めます。それが子供にとっての幸せで、引いては親である自分の幸せと考えるのです。特に子供が怖がりや泣き虫という特徴がある場合は、その親の心配性は酷くなる傾向にあります。
心配が常に付きまとう育児をしている親は、たとえそれが愛情からくる心配であったとしても、子育てにストレスを抱えている状態が長く続くため、自分は子育てに向いていないと悩むようになってしまいます。
特徴4:予定通りに進めたい
親であるなら、いつも部屋が片付いていて、毎日3食栄養バランスを考えた食事を準備するべき。親なのだから、仕事から帰ってきたら子供達の面倒を見るのは当然だし、疲れていても笑顔の絶えない家庭を築く努力を惜しんではいけない。親たるもの、子供は褒めて育てるのが一番で、子供が失敗しても上手に笑い飛ばす余裕が必要。
このような理想的な「良い父親・母親」になるべきだと自分を追い込んでしまう親は、理想的で完璧な家庭を築けていないことに悩み、自分は子育てに向いていないと考えてしまいます。
子育て中の親は、用事にでかけるにも子供たちが時間通りに動いてはくれないばかりか、ご機嫌がいいときが長く続かないと分かっているので、常に時間に終われているのに予定通りに物事が進むことはほとんどありません。
そのため、子供と一緒に過ごすこと自体を苦に感じてしまい、自分は子育てに向いていない、と悩んでしまいます。